
🌙 NASA、新しいオリオン管制室を公開 ─ アルテミス2号月周回飛行に備えて
1. 新管制室「オリオン・ミッション評価室(MER)」の誕生
- 2025年8月15日、NASAはヒューストンの**ジョンソン宇宙センター(JSC)**に新たな管制施設「Orion Mission Evaluation Room(MER)」を開設。
- アルテミス計画の次のステップ、**アルテミス2号(2026年2月以降予定)**に向け、宇宙飛行士を月周回飛行に送り出す準備を強化。
- MERは、既存の「ホワイト管制室(WFCR)」を補完する“裏方”として、オリオン宇宙船の詳細データを24時間監視。
2. MERの役割
- 24台のコンソールが設置され、NASA、ロッキード・マーティン、欧州宇宙機関(ESA)、エアバスなど、製造や開発に携わった専門家が常駐。
- 主な任務:
- リアルタイムデータと予想値の照合
- 異常発生時の原因解析と解決策提示
- 収集データをアルテミス3号以降の計画に反映
- WFCRが「飛行操作」を担う一方で、MERは「工学的解析」に特化。
3. 技術的飛躍と国際協力
- MERは、1972年のアポロ計画以来の有人月探査を支える新技術の象徴。
- オリオン宇宙船とSLS(スペース・ローンチ・システム)ロケットは、アポロ時代を大きく上回る冗長性と安全性を備える。
- NASAだけでなく、国際パートナーや民間企業が一体となり、宇宙船の健康状態をモニタリング。
4. 今後の展望
- アルテミス2号:2026年2月〜4月打ち上げ予定。
- 乗組員:リード・ワイズマン、ビクター・グローバー、クリスティーナ・コック(NASA)、ジェレミー・ハンセン(カナダ宇宙庁)。
- 約10日間の月周回飛行でオリオンの安全性を実証。
- アルテミス3号(2027年予定):
- アポロ17号以来初となる月面有人着陸を目指す。
- 将来的には、月面に持続的拠点を構築し、火星探査への足がかりに。
✅ まとめると、新設されたMERは「オリオン宇宙船の頭脳部」として、有人月周回飛行の安全を支える重要拠点。アルテミス2号で初運用され、今後の月面着陸や火星探査への基盤を築くことになります。