
NVIDIA株が再び上昇──「次に来るものは“賢い”」とクレイマー氏が語る理由
概要
2025年後半、NVIDIA(NVDA)株は年初来14.9%高と絶好調。1月のDeepSeekショックによる下落を完全に回復し、AI分野への期待が再び株価を押し上げています。AIチップ市場での圧倒的な競争力と、CEOジェンスン・フアン氏の“次世代AI”への自信が投資家心理を強く刺激しています。
ジム・クレイマー氏のコメント要約
- 「NVIDIAのCEOは“これから来るもの”がどれだけ賢いか知っている」
- フアン氏は「数年後に登場するAIは“あなたより賢い”」と語るほど、AIの進化に自信。
- 例として「スポーツの勝敗や選手の動きまでAIが予測できる時代が来る」と示唆。
- AIチップの進化は止まらない
- 世代ごとに性能が向上し、企業のAI導入ニーズに応え続けている。
- 「なぜNVIDIAは新製品を出し続けるのか?それは“毎回より賢くなるから”」とクレイマー氏。
株価の動きと背景
- 4月の中国向け輸出規制で一時急落
- 米大統領が中国へのAIチップ輸出を規制→約45億ドルの損失計上、市場価値5兆円規模の市場喪失。
- 一時86ドル台まで下落も、その後急回復し7月には158ドルで取引終了。
- 回復の原動力
- 「半導体としての優位性」と「ハイパースケーラー(巨大IT企業)からの旺盛な需要」が継続。
- 「NVIDIAのAIチップは依然としてライバル不在」とクレイマー氏は強調。
NVIDIAのAIチップ市場での地位
- AIチップ市場シェアは85~90%
- 2025年もNVIDIAのGPUはAI分野で“事実上の標準”。
- 主要クラウド企業やスーパーコンピュータの多くがNVIDIA製チップを採用。
- データセンター向け売上が成長を牽引
- 2025年度売上は前年比114%増の1,305億ドル、AI関連が大半を占める。
今後の展望と投資家への示唆
- AI分野の成長余地は依然大きい
- 生成AIや推論(inference)需要の拡大が続く限り、NVIDIAの成長は持続可能。
- 競合他社との差は依然大きい
- インテルやサムスンなどの追随はあるが、NVIDIAの技術・エコシステム優位は揺るがず。
- 短期的なリスクも
- 輸出規制や地政学リスクによる一時的な下落もあり得るが、根本的な成長ストーリーは不変。
まとめ
- NVIDIAはAI時代の“インフラ”企業として地位を確立
- CEOフアン氏の「次に来るものは“あなたより賢い”」という自信が、さらなる進化と株価上昇への期待を生む
- 短期的な調整局面も長期的には“買い場”となる可能性が高い
参考:Yahooファイナンス