仮想通貨長者が宇宙へ──Blue Originが再び話題に!
2025年8月3日、ジェフ・ベゾス率いる宇宙企業Blue Originが、仮想通貨「TRON」の創設者ジャスティン・サン氏を含む6人を乗せたサブオービタル飛行「NS-34」を無事に成功させました。
約10分の宇宙体験で参加者たちはカーマン・ラインを越え、無重力を満喫。かつて2800万ドルで宇宙席を競り落としたサン氏の長年の夢が、ついに実現した瞬間でした。
多国籍メンバーが乗り込んだこの飛行には、宇宙旅行の未来と、地球への新たな視点が詰まっています。
以下は、記事「Blue Origin launches crypto billionaire Justin Sun and 5 other people to suborbital space」のまとめ記事です。
ブルーオリジン、仮想通貨長者ジャスティン・サンら6名を宇宙へ:NS-34ミッションが無事成功
2025年8月3日、ジェフ・ベゾス氏が率いる宇宙開発企業「Blue Origin(ブルーオリジン)」が、宇宙旅行ミッション「NS-34」を成功させました。今回の目玉は、仮想通貨TRON(トロン)の創設者であるジャスティン・サン氏。彼を含む6名が、テキサス州西部の発射基地から無重力を体験するサブオービタル(準軌道)飛行を行いました。
◆ 28億円の座席、ついに搭乗
サン氏は2021年、NS-16の初有人飛行時に2800万ドル(約28億円)で座席を落札していましたが、スケジュールの都合で参加できず、今回のNS-34でようやく宇宙に到達。彼と共に搭乗したのは以下の多国籍なメンバーです。
- アービンダー・バハル(米・不動産投資家)
- ゴカン・エルデム(トルコ・写真家)
- デボラ・マルトレル(プエルトリコ・気象ジャーナリスト)
- ライオネル・ピッチフォード(英国・ネパール孤児院運営者)
- ジェームズ・ラッセル(米国・起業家)※2度目の宇宙飛行
◆ たった10分で宇宙を体験
NS-34ミッションは、垂直打ち上げ・再着陸型の再使用ロケット「ニューシェパード」によって行われ、飛行時間は約10〜12分。その間に乗客たちは高度100kmの「カーマンライン」を越え、数分間の無重力を体験しました。
◆ 宇宙から見た「地球のかけがえのなさ」
ブルーオリジンのフィル・ジョイス副社長は「複数の国から参加者を迎えたことは光栄。宇宙からの地球の眺めは、すべての人に共通のインスピレーションを与える」と述べました。
◆ チャリティとしての意義も
ちなみに、サン氏が支払った2800万ドルはチャリティへ寄付され、若者のSTEAM教育(科学・技術・工学・芸術・数学)支援を目的とした19の団体に分配されました。
🔭 注目ポイント
- ジャスティン・サン氏がついに宇宙へ
- 全員が観光目的の宇宙飛行初心者(1名を除く)
- 飛行時間わずか10分だが、宇宙の本質を体験
- 教育や未来世代支援にもつながる慈善的要素