太陽表面の活動領域「サンスポット4168」が再び注目を集めています。
今週、この領域はわずか24時間で3つのMクラスフレアを放出。8月5日にはさらに強力なM4.4クラスのフレアを発生させ、コロナ質量放出(CME)を宇宙空間に向けて放ちました。
以下は、記事「Solar eruption from Earth-facing sunspot could trigger northern lights Aug. 8 (video)」の日本語まとめ記事です。

【宇宙天気速報】太陽のM4.4フレアがCMEを放出──8月8日にオーロラ出現の可能性も
🌞 CMEの進路と地球への影響
今回のフレアは太陽のほぼ中心部から放出されたため、通常であれば地球直撃が予想される位置ですが、今回のCMEは西方向に斜めに放出されました。
それでも「かすり衝突」の可能性が浮上
NASAのWSA-ENLILモデルによると、このCMEが2025年8月8日午前2時(米東部時間)前後に、地球の磁気圏をかすめる可能性があるとされています(誤差±8時間)。
🌌 オーロラ観測チャンスあり?
このCMEが地球をかすめた場合、G1レベル(軽度)の磁気嵐が発生し、オーロラが北ミシガン州やメイン州など米国北部で観測される可能性があります。
ただし、オーロラが出現するかどうかは、CMEの磁場の向き次第です。
- 南向き磁場なら地球磁場と結合し、オーロラ発生の可能性大
- 北向き磁場なら地球のバリアに跳ね返され、オーロラは不発の可能性も
🔭 専門家の見解と今後
「太陽中心からのフレアなのに横方向に放出 ─ まさに太陽活動第25周期(Solar Cycle 25)らしい現象」
— オーロラハンター、ユレ・アタナコフ氏(Xポストより)
- 英国気象庁(Met Office)も「地球に影響する成分を含む可能性がある」と報告。
- ただし、「信頼度はまだ低い」とし、注意深い観測が必要としています。
🛰️ 太陽観測の現状
- 太陽面には現在、サンスポット4168を含む複数の活動領域が観測されており、さらなるフレア発生の可能性もあります。
- 太陽活動のピークが予想される2025〜2026年に向け、CMEや磁気嵐の頻度は増加傾向です。
🌠 まとめ:8月8日、空を見上げよう
- 8月8日未明〜朝方(UTC 6:00前後)に地球への影響の可能性
- 条件が揃えば、中緯度地域でもオーロラ観測のチャンス
- 太陽の予測不可能な活動に、引き続き注目が集まります
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