【月への有人飛行が現実に近づく】アルテミスIIミッション、オリオン宇宙船が次のステップへ

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By arigato_team


【月への有人飛行が現実に近づく】アルテミスIIミッション、オリオン宇宙船が次のステップへ

◆ 2025年8月10日、NASAが歴史を刻む一歩を進める

NASAのアルテミスII(Artemis II)計画で使用されるオリオン宇宙船(Orion spacecraft)が、フロリダ州ケネディ宇宙センター内の施設間を移動し、いよいよ打ち上げに向けた最終段階に突入しました。

これにより、アルテミスIIの有人月周回ミッションは、打ち上げに向けて大きな前進を果たしました。


◆ プロセスの進行:推進剤充填から緊急脱出システムとの統合へ

🚀 オリオン宇宙船の移動ルートと処理内容

  1. MPPF(マルチペイロード処理施設)
    • 2025年5月に到着
    • 推進剤、高圧ガス、冷却材などの充填
    • 宇宙飛行士たちが実際に乗り込み、各種システムのテストを実施
  2. LASF(発射中止システム施設)
    • 8月10日に移動
    • 44フィート(約13.4メートル)の発射中止システムとの統合を開始
    • このシステムは、打ち上げ中の緊急時に宇宙飛行士を安全に避難させるための重要装置

🧩 発射中止システム(LAS)の構成

  • 発射中止タワー:中止モーター、切り離しモーター、姿勢制御モーターを搭載
  • フェアリング構造:機体を保護するパネル(オジーブパネル)を含み、空力サポートも提供

統合後、オリオン宇宙船全体はケネディ宇宙センターの「ビークル組立棟(VAB)」内のHigh Bay 3へ運ばれ、SLS(スペース・ローンチ・システム)ロケットと接続される予定です。


◆ アルテミスII:人類再び月を目指すクルー

本ミッションは、NASAのアルテミス計画で初の有人飛行となり、以下の4名が搭乗します:

  • 🇺🇸 リード・ワイズマン(NASA)
  • 🇺🇸 ヴィクター・グローバー(NASA)
  • 🇺🇸 クリスティーナ・コック(NASA)
  • 🇨🇦 ジェレミー・ハンセン(カナダ宇宙庁:CSA)

彼らは10日間にわたって月を周回し、地球へ帰還する任務を担います。


◆ なぜ重要?アルテミス計画の意義

アルテミス計画は単なる月面探査にとどまらず、次の目標として火星への有人探査を見据えた重要ステップです。

  • 🌕 月面へのアメリカ人の帰還
  • 🛰️ 国際・民間との連携強化
  • 🚀 深宇宙探査に向けた持続的な技術開発と実証

🗓️ 今後の予定

ステップ内容
✅ MPPF処理完了燃料・機材充填、搭乗訓練完了
✅ LASFへ移動発射中止システムとの統合準備
🔜 VAB移動SLSロケットとの統合
🚀 打ち上げ予定2026年以降を予定(正式日時は未定)

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本記事は、記事「NASA’s Artemis II Orion Spacecraft Moves Closer to Launch」のまとめ記事です。

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