
まとめ記事:Microsoft CEO発言が示すIonQへの巨大チャンス
Nadella氏が語った「クラウドの次の加速器」
2025年6月期の決算カンファレンスコールで、Microsoft CEOサティア・ナデラ氏は
「クラウドの次の大きな加速器は量子だ」
と述べ、量子コンピューティングに強気の姿勢を示した。さらにMicrosoftは「信頼できる論理量子ビット」を持つレベル2量子コンピュータを発表し、クラウド事業の成長ドライバーに据える意欲を明確にした。
IonQがクラウドで優位に立つ理由
Microsoftは自社開発を進めつつも、クラウド事業では「中立的スタンス」を取り、複数の外部技術を受け入れてきた。その結果、IonQの量子ハードウェアはAzure上で利用可能になっている。さらに、Google CloudやAWSでも提供されており、3大クラウドすべてに採用されている点は大きな強みだ。
これは、クラウドが次の量子コンピューティングの主戦場になると考えられる中で、IonQにとって大きな追い風となる。
IonQ独自の「トラップドイオン方式」
IonQは多くの競合が採用する超伝導方式ではなく、
- 室温で動作可能(極低温冷却が不要でコスト削減)
- 誤り訂正に強い(全ての量子ビットを接続できるため精度向上)
といった特徴を持つトラップドイオン方式を採用。
現在、IonQは1量子ビットおよび2量子ビットの計算精度で世界記録を保持しており、業界リーダーの地位を確立している。
成長ポテンシャルと市場規模
- IonQは2030年までに200万量子ビットの実現を目標に掲げている(業界が商用化に必要とするのは最低100万量子ビット)。
- マネジメントは、2035年までに870億ドル規模の市場を見込む。
- 小規模な企業でありながら、正しく成功すれば「量子版Nvidia」になれる可能性がある。
投資家への注意点
IonQはピュアプレイとして最も魅力的な投資先のひとつだが、ハイリスク・ハイリターンであることに変わりはない。推奨される戦略は、
- ポートフォリオの1%以下に限定
- 仮に株価がゼロになってもダメージは小さい
- 逆に成功すれば1%でも大きなリターンをもたらす
という「小さく張って大きく狙う」アプローチだ。
👉 要するに、Microsoftがクラウドの未来を量子に託す中で、IonQはすでにそのプラットフォームに食い込んでいる。技術的優位性と市場規模の拡大を踏まえると、少額投資で大化けを狙う価値は十分にあるという見立てです。