国際宇宙ステーションにスペースXの補給船が到着、トルティーヤ1500枚も届ける

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By arigato_team

国際宇宙ステーションにスペースXの補給船が到着、トルティーヤ1500枚も届ける コンテンツ開始 画像は聖せしAI作成

国際宇宙ステーションにスペースXの補給船が到着、トルティーヤ1500枚も届ける

物資と科学実験を搭載したドラゴン補給船

2025年8月25日、スペースXの無人補給船「ドラゴン」が国際宇宙ステーション(ISS)に無事ドッキングしました。
積荷は 約2.5トン(5,000ポンド以上) におよび、研究用資材や機材、食料品などが含まれています。その中には、宇宙食として欠かせない トルティーヤ1,500枚 も搭載されました。パンの代わりにトルティーヤが採用される理由は、パンくずが無重力下で浮遊して機器に悪影響を及ぼす可能性があるためです。

打ち上げからドッキングまで

ドラゴンは8月24日にフロリダ州ケープカナベラル宇宙軍基地からファルコン9ロケットで打ち上げられました。
その後28時間かけてISSへと接近し、8月25日午前7時5分(米東部時間)、アフリカ・コートジボワール上空約260マイル(約420km)の地点で前方ポートにドッキングしました。

宇宙飛行士マイク・フィンケ氏は「補給を準備し、打ち上げてくれたすべての人に感謝します。私たちの仕事はここからです」と感謝を伝えました。

ISS高度維持の新機能「ブーストキット」

今回の補給船には特別な「ブーストキット」も搭載されています。
これは推進剤タンクとスラスターを備えた装置で、ISSの高度を維持するために利用されます。ISSは地球のごく薄い大気との摩擦(大気抵抗)によって徐々に高度が低下するため、定期的に再加速が必要です。
これまでは主にロシアのプログレス補給船がその役割を担っていましたが、今後はドラゴンもその一翼を担い、2025年秋には複数回の軌道上昇が予定されています。

今回の補給の意義

  • 新鮮な食料・物資を届け、長期滞在クルーの生活を支える
  • 実験装置や研究材料で科学ミッションを推進
  • ISSの長期運用に向けて高度維持能力を強化

補給船の到着は、単なる物資輸送にとどまらず、宇宙ステーションの安定運用と未来の探査活動を支える重要な役割を果たしています。


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