ハッブルとJWST、海王星より遠い極小天体27個を発見 「衝突の記憶」が形成過程の謎に迫る

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By ai-taco

米ビクトリア大学とノーザンアリゾナ大学の博士課程学生らが率いる国際研究チームが、ハッブル宇宙望遠鏡とジェイムズ・ウェッブ宇宙望遠鏡(JWST)を組み合わせた観測により、海王星軌道の外側を周回する太陽系外縁天体(TNO)を新たに27個発見したと発表した。可視光に強いハッブルと赤外線に強いJWSTを同時に活用してTNOを調べる試みは、今回が初めてだという。成果は米航空宇宙局(NASA)などから2026年9月上旬に公表された。

今回見つかった天体の中で最も小さいものは直径わずか5キロメートルほどしかなく、その暗さは「月面を横切るホタルの光を地球から見つける」ことに例えられるほどだという。多くは肉眼で見える限界の1億倍以上も暗く、これまでの観測技術では捉えることが極めて難しい対象だった。これらの天体は、惑星が形成される以前、微惑星同士が合体を始める前の段階からほとんど姿を変えずに残ってきたとみられる、太陽系形成初期の「化石」のような存在とされる。

研究チームが特に注目したのは、これら極小天体の表面の色が、はるかに大きい既知のTNOと非常によく似ていた点だ。天体同士の衝突は表面を削り取ったり組成を変えたりすると考えられてきたが、今回のサンプルではそうした痕跡が予想したほど見られず、衝突による改変が限定的だったことを示唆している。また、軌道の性質で分類される「低温(コールド)」集団と「高温(ホット)」集団の間で、天体のサイズ分布が驚くほど似通っていることも判明した。これは、微惑星が形成される過程が、原始太陽系円盤内の環境条件にあまり左右されない、普遍的な現象である可能性を示している。

あわせて、理論モデルが予測していたよりも小さなTNOの個数が少なかったという結果も得られた。これは、微惑星の形成理論そのものを見直す必要があることを意味しており、研究チームは今後もハッブルとJWSTの連携観測を広げ、太陽系最外縁部に眠る「原始の記録」をさらに読み解いていく方針だという。

出典: NASA Science「NASA’s Hubble, Webb Find Far-out Solar System Objects ‘Remember’ Past」(2026年9月)

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