
セキュリティ製品大手のBarracudaは、同社製品に影響する2件のセキュリティホール(脆弱性)の詳細を公表しました。海外メディアThe Hacker Newsによると、この2件を連鎖させると、攻撃者が認証の仕組みを回避し、機器の最高権限であるroot権限まで奪える可能性があるとされています。
1つ目は「事前認証の認可バイパス」と呼ばれるタイプで、ログインしていない状態でも本来は許されない操作が通ってしまう欠陥です。ビルの入口の受付をすり抜けられてしまうイメージです。2つ目はコマンドに関する欠陥で、機器に対して攻撃者の意図した命令を実行させられるタイプのものです。単独でも問題ですが、入口をすり抜けたうえで命令を実行できると、機器の完全な乗っ取りにつながります。
こうした機器は、社内ネットワークの出入り口付近で動くことが多く、乗っ取られると内部への侵入の足がかりにされるおそれがあります。ただし、現時点で記事の概要からは、実際の攻撃での悪用が確認されたかどうかまでは読み取れません。詳細な影響範囲やCVE番号は、必ずBarracuda公式のセキュリティ情報で確認してください。
Barracuda製品を利用している組織の担当者は、自社で使っている製品と版数が該当するかを確認し、修正パッチや回避策が提供されていれば速やかに適用しましょう。あわせて、管理画面をインターネットに直接公開していないか、アクセス元を制限できているかも見直しておくと、万一の際の被害を小さくできます。個人で利用する機会は少ない製品ですが、取引先や勤務先で使われている可能性があるため、情報システム部門に確認してみてください。
出典: The Hacker News「Barracuda Flaws Could Be Chained to Bypass Authorization and Gain Root Access」