
ahrefがAI経由のトラフィック調査を発表しているのでそちらをまとめたいと思います。
AI経由トラフィックの現状と本質的価値
1. AI経由トラフィックは全体の0.1%とごくわずか
- 約35,000件のウェブサイトを調査した結果、AI(ChatGPT、Perplexity、Geminiなど)経由の参照トラフィックは全体のわずか0.1にとどまる。
- Google検索経由はAIの345倍、Reddit経由とほぼ同じ割合で、メール経由よりもやや少ない。
- 特に大規模サイトではAI経由トラフィックはさらに低く、小規模サイトほど割合が高い傾向がある。
2. AI経由トラフィックの特徴

- 米国のビジネス系サイトが最も多くAIトラフィックを獲得しており、インドや英国と比べても1.6倍高い。
- 「ビジネス・工業」分野は他業界よりも2倍多くAIトラフィックを獲得しやすい。
- 小規模サイトではAI経由の割合が高く、訪問数1万未満のサイトで0.3%、100万超のサイトでは0.1%。
3. AIトラフィックを集めやすいコンテンツ

- 「おすすめ記事」「商品ページ」「解説・ガイド系」など、比較・案内型のコンテンツがAIからの流入を得やすい。
- URLに「ブログ」「ベスト」「ガイド」「比較」「サービス」などの語が含まれるページが多い。
4. トラフィック以外のAIの価値
- ブランド認知度やリード獲得への貢献が大きい。AI上でブランド名が言及されることで、ユーザーの理解や信頼が深まる。
- Ahrefsのデータでは、AI経由のトラフィックは全体の0.1%でも、コンバージョンの約3%がAI経由という結果も。
- AIはSNS同様、ユーザーをプラットフォーム内に留める設計のため、外部サイトへの送客自体が目的ではない。
5. AIトラフィックの過大評価に注意
- AI経由トラフィックは増加傾向にあるものの、現状では過剰投資リスクも指摘されている。
- AI経由の流入は分析ツール上で「ダイレクトトラフィック」として計測されることも多く、実態より少なく見積もられている可能性も。
- 本当にAI経由流入に注力すべきかは、業種や地域、顧客データをもとに慎重に判断する必要がある。
まとめ:
AI経由のトラフィックは現状ごくわずかで、GoogleやSNSに比べると影響力は限定的です。しかし、ブランド認知や質の高いリード獲得など、クリック数以外の価値が顕在化しつつあります。AI流入の本質は「認知度向上」や「ブランドイメージ強化」にあり、単なるトラフィック数だけで評価しないことが重要です。
- https://ahrefs.com/blog/ja/ai-traffic-research/
- https://ahrefs.com/blog/ja/ai-traffic-study/
- https://ahrefs.com/blog/ja/how-to-measure-brand-awareness/
- https://ahrefs.jp/blog/marketing/ai-influx/
- https://ahrefs.com/blog/ja/
- https://ahrefs.com/blog/ja/insights-from-56-million-ai-overviews/
- https://ahrefs.jp/blog/ai/what-seo-skills-are-needed-for-ai-search/
- https://aioseo.com/ja/seo-content/