
中国初のメタバース文化研究所が発足
2022年4月18日、清華大学(Tsinghua University)は中国で初となるメタバース文化研究所(Metaverse Culture Laboratory)を設立したと発表した。これは、国内のデジタル出版企業「中国オンライン(Chinese Online)」と清華大学ジャーナリズム学院の共同プロジェクトであり、中国国内でのメタバース研究と発展を促進する目的を持つ。
背景
- 中国政府は暗号資産(仮想通貨)関連活動を全面禁止し、マイナーも国外へ移転した過去がある。
- 一方で、メタバースは世界的に暗号資産普及を促進する可能性があり、中国でもその受け入れが進みつつある。
- 清華大学は前年に国内初のメタバースロボットシステムを開発しており、研究基盤をすでに整えていた。
研究所の研究分野
- メタバースにおける創造性
- メディア技術の未来
- メタバース文化
設立イベント
- 清華大学党委員会副書記・向波涛氏、Chinese Onlineグループ会長・佟志磊氏らが参加。
- メタバース空間内でバーチャルアナウンサーがイベントを進行。
意義
- メタバースに関心はあるが情報不足の人々への情報提供・教育拠点となることが期待される。
- 中国の地方自治体や大手テック企業もすでにメタバース分野に関心を示しており、この動きは国内の研究・実用化を加速させる可能性が高い。