🌌 天の川銀河中心はブラックホールではなく「ダークマターの塊」か?

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By arigato_team

🌌 天の川銀河中心はブラックホールではなく「ダークマターの塊」か?
このイラストは、渦巻銀河の中心にエネルギーを与えている暗黒物質を示しています。(Image credit: Robert Lea (created with Canva))

🌌 天の川銀河中心はブラックホールではなく「ダークマターの塊」か?

天の川銀河(ミルキーウェイ)の中心には、太陽約460万個分の質量を持つ超巨大ブラックホール
Sagittarius A*(Sgr A)* が存在すると考えられてきました。

しかし最新研究は、

「それはブラックホールではなく、極めて高密度なダークマターの塊かもしれない」
という大胆な可能性を提示しています。

🧠 研究の核心

研究チーム(カルロス・アルグエレスら)は次のように主張しています:

  • 銀河中心の超巨大天体と
  • 銀河を包むダークマターハロー

は 別物ではなく、同一の“連続した物質”の異なる表れ ではないか、というのです。

つまり、

ブラックホールを“置き換える”のではなく、
中心天体とハローを統一的に説明するモデル

を提案しています。


🌑 鍵は「フェルミオン型ダークマター」

この理論が成立する条件は1つ。

ダークマターが 超軽量フェルミオン粒子 で構成されていること。

その場合:

  • 中心に超高密度のコンパクトコアが形成
  • 外側に拡散した巨大ハローが広がる
  • 両者が一体構造を成す

このコアは、
460万太陽質量相当の重力効果 を示し、
ブラックホールと同じように振る舞うとされます。


⭐ Sスターの高速運動も説明可能?

銀河中心では「Sスター」と呼ばれる恒星が、

  • 秒速3万km(光速の約10%)
  • 激しく楕円軌道を描く

この挙動はブラックホールの存在証拠とされてきました。

しかし研究チームは、

フェルミオン型ダークマターの高密度コアでも
同じ重力効果を再現可能

と主張しています。


🛰 観測データの裏付け

理論の根拠の1つは、
欧州宇宙機関の恒星観測ミッション

Gaia

のデータです。

Gaiaの観測では、天の川の回転曲線が外縁部で減速する
「ケプラー的減衰」 が示唆されました。

従来のΛCDM(ラムダ・コールド・ダークマターモデル)では
この減速を説明しにくい側面があります。

しかしフェルミオンモデルでは、

  • よりコンパクトなハローテールを形成
  • 観測された減速を自然に説明可能

とされます。


📸 では、あのブラックホール写真は?

2022年に公開された
Event Horizon Telescope(EHT)
によるSgr A*の画像。

あのオレンジ色のリングは何だったのか?

重要なのは:

私たちが見たのはブラックホール本体ではなく
「影」 です。

研究チームは、

  • 高密度ダークマターコアでも
  • 強い重力レンズ効果を起こし
  • 類似した“影”を作れる

と指摘しています。

つまり、EHT画像は
必ずしもブラックホールの決定的証拠ではない可能性があるのです。


🔬 決定打は「フォトンリング」

ブラックホールなら存在するはずの構造:

  • フォトンリング(光子が周回するリング)

今後、
Very Large Telescope(VLT)
などの観測でこれが確認されれば、

  • フォトンリングあり → ブラックホール支持
  • フォトンリングなし → ダークマターコア支持

という検証が可能になります。


⚖ 現時点の評価

✔ 理論的には整合性あり
✔ Sスター・Gソース・回転曲線を説明可能
✔ ブラックホール影とも整合可能

しかし:

  • まだ観測的決定証拠はない
  • ブラックホールモデルも依然として強力

つまり、挑戦的だが確定ではない仮説です。


🌌 まとめ

今回の研究は、

「銀河中心のブラックホール」という常識に
根本的な問いを投げかけるもの

でした。

もし正しければ:

  • ダークマターの正体解明に大きく前進
  • 銀河構造理解が根底から変わる

しかし現段階では、

Sgr A*の王座はまだ揺らいでいるだけで、奪われてはいない。

今後の高精度観測が、この宇宙最大級の謎に決着をつけるかもしれません。


参考記事

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