以下は、2025年12月22日発表
「D-Wave to Bring Commercial Quantum Computing to CES 2026」
プレスリリースの内容を、日本語で要点整理+市場的意味まで含めてまとめた記事です。

D-Wave、CES 2026で「実用量子コンピューティング」を前面に
― 省エネ量子 × ハイブリッド解法で“今すぐ使える量子”を訴求

概要
D-Wave Quantum Inc. は、CES 2026(2026年1月7–8日/ラスベガス)にスポンサーとして参加し、
量子アニーリング技術・ハイブリッド量子古典ソルバー・実顧客の成功事例を通じて、
「量子はすでにビジネス価値を生んでいる」ことを世界最大級のテック舞台で示します。
会場は CES Foundry(Fontainebleau Las Vegas)。
AI・量子・ブロックチェーンが次世代技術をどう形作るかを議論する、投資家・政府・起業家向けイベントです。
何を展示するのか?— D-Waveの強み
D-WaveがCESで訴求するポイントは明確です。
- 🟢 量子アニーリングによる最適化特化型量子計算
- 🟢 量子×古典のハイブリッドソルバー
- 🟢 省エネルギーでサブ秒応答の量子プロセッサ
- 🟢 実顧客による“測定可能な成果”(クラシカル単独を上回るケース含む)
対象分野:
- 製造最適化
- サプライチェーン
- 材料科学
- 通信・ネットワーク設計
👉 **「将来の夢」ではなく「今のROI」**を前面に出す構成です。
マスタークラス:量子の“使いどころ”を30分で解説
D-Waveの量子技術エバンジェリズム担当VP
Murray Thom が、
- 📅 1月7日(水)13:00–13:30(PT)
- 🎓 マスタークラス+デモ
を実施。
内容:
- 量子計算で今すぐ価値を出す方法
- 商用・研究プロジェクトの実例
- 量子 × AI × ブロックチェーンのシナジー
- なぜ「今」が統合を試す転換点なのか
Thom氏のコメント:
「CESで量子を披露すること自体が、量子が主流に入りつつある証拠。
D-Waveは“実用量子”を見せられるユニークな立場にある」
CES参加の戦略的意味
CESはもはや家電見本市ではなく、
- 投資家
- 大企業
- 政策関係者
- メディア
が集まる**“技術の主戦場”**です。
D-Waveがここで訴えるメッセージは:
- ❌「耐故障量子が来るまで待て」
- ✅「最適化問題なら、量子はもう勝っている」
これは、
VCや企業が“ゲート型万能量子”一辺倒から現実路線へシフトしている流れ
(DARPA・VC再評価トレンド)とも完全に一致します。
D-Waveの立ち位置(他社との違い)
| 観点 | D-Wave |
|---|---|
| 方式 | 量子アニーリング+ゲート型(両対応) |
| フェーズ | 商用・量産・顧客実績あり |
| 強み | 最適化・ハイブリッド・省エネ |
| 提供形態 | オンプレミス/量子クラウド |
| 稼働率 | 99.9% |
- 世界最大級のQPU
- 累計2億件以上の問題を実行
- 100社以上の組織が利用
👉 「実行回数」と「顧客数」は、他方式に対する圧倒的差別化要素です。
量子×AI×産業応用という文脈
D-WaveはCESで、
- 量子をAIの競合ではなく
- AIを加速する計算基盤
として位置づけています。
特に:
- 組合せ最適化
- スケジューリング
- 制約付き探索
は、生成AI単独では苦手な領域。
ここに量子を差し込むのがD-Wave流です。
今後の動き:Qubits 2026
CES後、D-Waveは自社最大のユーザーカンファレンス
Qubits 2026(1月27–28日/フロリダ州ボカラトン)を開催。
- 実ユーザー事例
- 開発者・研究者コミュニティ
- 産業応用ロードマップ
を一気に見せる場になります。
まとめ(市場視点)
- ✅ D-Waveは「今使える量子」をCESで可視化
- ✅ 省エネ・最適化・ハイブリッドが武器
- ✅ 投資・産業界の現実志向トレンドと完全合致
- ✅ 量子の主戦場は「まず最適化」
これは、
“量子はいつ来るか”ではなく
“どの量子がすでに稼いでいるか”
という問いへの、D-Waveからの明確な回答です。