【地球より古い!?】ジョージア州の屋根を貫いた隕石「マクドノー・メテオライト」の驚くべき正体

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By ai-taco


【地球より古い!?】ジョージア州の屋根を貫いた隕石「マクドノー・メテオライト」の驚くべき正体

◆ 屋根を突き破った隕石、その正体は“太陽系最古級”の岩石

2025年7月26日、米国南東部の複数州で真昼の空に閃光が走るという珍しい現象が目撃されました。その火球は、最終的にジョージア州マクドノーの住宅の屋根を突き破って床を破壊し、住民のわずか4メートルほど近くに落下しました。

その隕石の調査に当たったのは、ジョージア大学(UGA)の地質学者スコット・ハリス博士。彼によると、この隕石は「マクドノー・メテオライト(McDonough Meteorite)」と命名され、なんと地球よりも古い可能性があるといいます。


◆ 隕石の年齢:なんと約45億6000万年前

回収された隕石の破片(23グラム)は、以下のように分析されています:

  • 分類:L型普通コンドライト(Low Metal Ordinary Chondrite)
  • 特徴:金属分が少なく、太陽系最初期の岩石タイプ
  • 形成時期:約45.6億年前
    • 地球の年齢(約45.4億年)よりもわずかに古い

この隕石は、太陽系の初期に形成された小惑星の一部であり、その後の長い宇宙漂流を経て、今回地球に到達したと見られています。


◆ 隕石の起源:火星と木星の間にあるメイン小惑星帯

  • 約4億7000万年前、大きな小惑星が衝突・分裂したことにより、現在のマクドノー隕石の母体が形成されたと考えられています。
  • そこから軌道の変化を経て、地球と交差する軌道に入り、今回の落下に至った可能性が高いとされています。

「この石が地球にたどり着くまでには、非常に長い歴史がある。今はそれをひとつひとつ解き明かしている最中です」
― スコット・ハリス博士(UGA)


◆ 今後の研究と展示

  • ハリス博士は、隕石の組成分析や大気圏突入時のデータに関する論文を年内に発表予定
  • 隕石の一部は、**ジョージア州カータースビルのテルス科学博物館(Tellus Science Museum)**に展示される予定です。

◆ 落下の痕跡:住宅に空いた穴と床のへこみ

この事件のインパクトは学術的だけでなく、実際の住宅にも痕跡を残しました。屋根には貫通した穴が、床には明確なくぼみが生じており、その写真が公開されています。


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本記事は、記事「Meteorite that punched a hole through Georgia roof may be older than Earth itself」のまとめ記事です。

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