最新の研究モデルによると、宇宙は現在から約100億年後に“拡大を止めて収縮を始め”、最終的に崩壊する可能性があると報告されました。
このシナリオが事実であれば、宇宙の総寿命はわずか約330億年であり、現在の年齢(138億年)を基準にすれば、すでに寿命の3分の1が経過していることになります。
以下は、「宇宙はあと100億年で“死に始める”かもしれない──新モデルが予測する衝撃の未来」に関するまとめ記事です:
宇宙の寿命はたった330億年?新モデルが「ビッグクランチ」による終焉を予測
■ 宇宙の終わりに関する2つの主要説
- ビッグフリーズ(Big Freeze):
宇宙は永遠に膨張し続け、すべての星が冷え切って絶対零度に。
※アインシュタインもこの説を支持。 - ビッグクランチ(Big Crunch):
一時的な膨張ののち、宇宙は収縮し、逆ビッグバンのように崩壊する。
■ 新モデルの根拠:ダークエネルギーと「アクシオン仮説」
この研究はプレプリントサーバー「arXiv」に2025年6月30日に投稿されたもので、以下の点を基にしています:
- **ダークエネルギー(暗黒エネルギー)**の正体が「アクシオン」と呼ばれる仮想的な超軽量粒子である可能性
- アクシオンが存在する場合、宇宙の膨張を加速させるはずの“宇宙定数”がマイナスになり、結果として収縮が起こる
観測データ:
- Dark Energy Survey(DES)
- Dark Energy Spectroscopic Instrument(DESI)
■ 研究が示す驚きのタイムライン
- 今から約100億年後:宇宙の膨張が止まり、急速な収縮が始まる
- 総寿命:約330億年
- これまでのモデルでは「宇宙は数千億年~1クインビジンティリオン年(10⁷⁸年)」生きるとされていたため、大幅な短縮
「この急な変化は、ChatGPTのようなAIを論文に使い始めたときの加速と同じように“開始直後からすでに広がっていた”」
──研究チーム:スタンフォード大学 ジェームズ・ゾウ博士
■ ただし、これはあくまで「ひとつの仮説」
- この研究は査読前であり、仮説のひとつに過ぎない
- 宇宙定数やダークエネルギーの本当の姿はまだ未解明
- **他の理論(例:マルチバース、ビッグバウンス、宇宙はホログラム)**も存在
■ 宇宙の終焉に関するその他のシナリオ
- 100年後に膨張停止する可能性を指摘した研究も(2022年)
- 宇宙が何度も拡大・収縮を繰り返す「ビッグバウンス」説
- ブラックホールの蒸発により宇宙が消滅する可能性(ホーキング理論)
■ 結論:「わからないことだらけ」だからこそ面白い
現在わかっているのはただ一つ──
宇宙がどう終わるか、本当にわかるまでにはとてつもない時間がかかるということ。