まとめ記事:NASA、アルテミス2号の月周回ミッションで市民科学者に協力呼びかけ

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By arigato_team

まとめ記事:NASA、アルテミス2号の月周回ミッションで市民科学者に協力呼びかけ

まとめ記事:NASA、アルテミス2号の月周回ミッションで市民科学者に協力呼びかけ

■ アルテミス2号とは

NASAは2026年4月ごろに予定されているアルテミス2号ミッションで、市民科学者や研究機関、企業、国際機関など幅広い協力者に向けて「オリオン宇宙船の追跡協力」を呼びかけています。
アルテミス2号は50年以上ぶりの有人月探査ミッションで、宇宙飛行士4名が月を周回し地球へ帰還する計画です。

■ 協力内容と目的

  • ボランティアは「受動的追跡」と呼ばれる形でオリオン宇宙船からの信号を受信し、位置や電波の変化を測定します。
  • 対象は国際宇宙機関、大学、企業、NPO、市民など。応募締切は2025年10月27日(米東部時間午後5時/日本時間28日午前6時)
  • NASAは既にディープスペースネットワークニアスペースネットワークを使って通信を行いますが、外部協力を募ることで「商業主体のインフラ整備」へ移行するためのデータを収集する狙いがあります。

NASAのケビン・コギンズ副管理官は「このデータは商業優先のアプローチへの移行に役立ち、アルテミス計画や長期的な月から火星への目標を支えるインフラを強化する」とコメントしています。

■ 乗組員と歴史的意義

アルテミス2号のクルーは以下の4名:

  • リード・ワイズマン(司令官)
  • ビクター・グローバー(パイロット)※月ミッションに参加する初の黒人宇宙飛行士
  • クリスティーナ・コック(ミッションスペシャリスト)※月ミッションに参加する初の女性
  • ジェレミー・ハンセン(カナダ宇宙庁)※月ミッションに参加する初の非アメリカ人

この国際的かつ多様なクルー編成は、有人月探査の新時代を象徴するものとなります。

■ 背景と今後の展望

  • 2022年の**アルテミス1号(無人ミッション)**でも10の組織がオリオンの追跡に参加し、電波観測で成果を上げました。
  • アルテミス2号はアルテミス計画全体の重要な「チェックアウトミッション」と位置づけられており、次のアルテミス3号での月面着陸(最速2027年)につながります。
  • ただし日程は流動的であり、宇宙飛行士たちも「スケジュールではなく、訓練と技術開発の進捗に合わせて進む」と強調しています。

👉 ポイントまとめ

  • 2026年のアルテミス2号でNASAが「市民による宇宙船追跡」を公募中。
  • 外部追跡データは「商業主体インフラ」移行に活用予定。
  • クルーは多様性を象徴する4名、歴史的意義も大。
  • 成功すればアルテミス3号(有人月面着陸)へとつながる重要ステップ。

参考記事

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