👽 1950年代の天文写真に映った「謎の閃光」──UFOの可能性を指摘する新研究

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By arigato_team

以下は、Space.com(著者:Keith Cooper、2025年10月30日公開)の記事
「Could these mysterious flashes of light in 1950s photos be UFOs? Some researchers think so」
の日本語まとめ記事です。

👽 1950年代の天文写真に映った「謎の閃光」──UFOの可能性を指摘する新研究
画像はSPACE.com経由、Transients studied by the VASCO project, which attempts to pin down the sources for these mysterious flashes of light seen in archival sky survey photographs. (Image credit: Beatriz Villarroel et al 2025/CC BY 4.0 (DOI 10.1088/1538-3873/ae0afe))


👽 1950年代の天文写真に映った「謎の閃光」──UFOの可能性を指摘する新研究

📸 きっかけ:パロマー天文台の古い写真

1950年代、カリフォルニア州のパロマー天文台で撮影された天体写真に、
突如現れては消える謎の閃光(トランジエント現象)が多数記録されていました。

当時は人工衛星がまだ存在せず(スプートニク1号の打ち上げは1957年)、
これらの光の正体は長年不明のままでした。

2025年に発表された2本の新研究によると、
これらの閃光は地球高軌道上を移動する金属質の物体による太陽光反射
すなわちUAP(未確認異常現象)=UFOの一種である可能性があると報告されています。


🔭 VASCOプロジェクト:消えた星を探す取り組み

この研究は、VASCOプロジェクト(Vanishing and Appearing Sources during a Century of Observations)によるものです。
スウェーデン・ストックホルム大学のベアトリス・ビジャロエル博士
が率いるチームは、
100年以上にわたる天体写真をデジタル化し、現れて消える天体を探索しています。

VASCOの本来の目的は、

  • 超新星を伴わずに消えた星(ブラックホール化の可能性)
  • 新しい変光星や銀河活動核
  • 未知の天体現象
    を発見することでした。

しかし分析の過程で、「説明不可能な短時間の閃光」が多数見つかり、
研究チームはそのいくつかが人工物の反射光である可能性を示唆しました。

「今日では短い閃光の多くは衛星やスペースデブリによる反射だとわかっています。
ですが、1950年代には人工衛星など存在していませんでした。」
— ビジャロエル博士


☢️ 閃光と「核実験」の奇妙な関係

研究チームは1951~1957年に撮影された10万6,000件のトランジエント現象を解析。
その結果、驚くべき統計的相関が明らかになりました:

  • 核実験の翌日には、閃光が発生する確率が68%高まっていた。
  • UAP(UFO)目撃報告が1件増えるごとに、閃光も平均8.5%増加していた。

これらのデータから、
「核実験と未確認飛行現象が何らかの関係を持つ可能性」が示唆されたのです。

「核実験の“翌日”というタイミングの一致には私たちも驚きました。
何を意味するのかはまだ分かりませんが、非常に興味深い。」
— スティーブン・ブルール博士(米ヴァンダービルト大学)


🛸 UFOとの関連仮説

ビジャロエル博士らは、1950年代当時のUFO多発期との関連にも注目しています。
特に1952年7月27日、ワシントンD.C.上空での「フライング・ソーサー騒動」と、
同時期に撮影された閃光の一致が確認されました。

  • これらの閃光は狭い帯状に連続して発生しており、
    太陽光を反射する「平らな金属板状物体」が高速で動いていた可能性があるとされています。
  • 反射光が地球の影(太陽光の届かない領域)では消える点も、この仮説を支持しています。

「球体の小惑星や宇宙塵では、あのような短い閃光は起きません。
反射面が平坦で金属的な物体である必要があります。」
— ビジャロエル博士


🌩️ 他の可能性と課題

研究チームは代替仮説として、
核実験が何らかの未知の大気現象を誘発した可能性も考えています。
しかし「爆発翌日にカリフォルニア上空で静止していた」とは考えにくく、
放射性物質がフィルムに付着した形跡も見られませんでした。

一方、批判的な科学者たちは、

  • 古い写真の化学的劣化や傷
  • デジタル化過程のノイズ
    などが原因である可能性を指摘しています。

研究者たちも「相関は因果を意味しない」と慎重で、
現段階では「謎の閃光=UFO」説は未確定です。


🔬 今後の展望

  • 現代の観測技術で、既知の静止衛星が同様の閃光パターンを示すかを確認する。
    → もし再現できれば、「高軌道反射物体説」が強まる。
  • SETI(地球外知的生命探査)のように、自然現象の可能性を徹底的に排除してから
    “異星起源”の仮説を検証することが求められる。

これらの研究結果は、

  • 『Scientific Reports』
  • 『Publications of the Astronomical Society of the Pacific』
    の2誌に掲載されました。

🪐 👽 1950年代の天文写真に映った「謎の閃光」──UFOの可能性を指摘する新研究のまとめ

項目内容
研究対象1951〜1957年の天体写真(パロマー天文台)
検出数約10万6,000件のトランジエント
主な発見核実験翌日に閃光が多発(+68%)/UAP報告と相関(+8.5%)
主張閃光は高軌道の金属反射体(UAP)か、未知の大気現象
批判写真の劣化・観測バイアスの可能性あり
掲載誌Scientific ReportsPASP(2025年)
現状相関あり、因果関係は未証明。今後の再観測が鍵。

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