
スペイン警察は、ランサムウェア集団「KillSec(キルセック)」を運営していたとみられる16歳の少年を逮捕したと発表しました。少年は9月30日に逮捕された3人のうちの1人で、警察は同時に、このグループが使っていた「リークサイト」を管理下に置き、関連するサーバーも押収したとされています。
ランサムウェアとは、企業などのデータを盗んだり暗号化したりして、「元に戻してほしければ金を払え」と要求する犯罪の手口、またはそのウイルスのことです。KillSecは、組織からデータを盗み出し、身代金を支払わなければ「リークサイト」と呼ばれる暴露用のサイトで公開すると脅していた集団だと説明されています。データを人質にして二重に脅す、いわゆる「二重恐喝」型の手口です。
注目されるのは、運営の中心人物とみられる容疑者が16歳という若さだった点です。ランサムウェアは、専門家集団だけでなく、ごく若い世代でも関われてしまう犯罪になっていることがうかがえます。一方で、攻撃者側のサイトやサーバーが押さえられたことで、同グループの活動や、盗まれたデータの公開は大きく妨げられる可能性があります。ただし、捜査はまだ続いており、被害の全容や他の関係者については明らかになっていません。
一般の利用者にとっても無関係ではありません。ランサムウェア被害の入り口は、使い回したパスワードや、偽メールの添付ファイル、更新されていないソフトウェアであることが少なくありません。OSやアプリを最新に保つこと、パスワードを使い回さず多要素認証を有効にすること、大切なデータは本体とは別の場所にバックアップしておくことが、基本的で効果的な備えになります。