韓国の宇宙航空庁(KASA)は、国産ロケット「ヌリ(KSLV-Ⅱ)」の5回目の打ち上げを10月7日に実施すると発表した。全羅南道・高興にあるナロ宇宙センターから、現地時間の正午12時23分から午後1時23分までの間に打ち上げる予定で、天候など不測の事態に備えたバックアップ期間も10月14日まで確保されている。KASAの責任者は9月30日の時点で、ロケットや衛星、発射台、追跡システムいずれも準備は順調に進んでいると説明していた。
今回のミッションの最大の特徴は、搭載する衛星の数が過去最多の15基に達する点だ。主衛星は、KAIST(韓国科学技術院)の人工衛星研究センターが開発した超小型クラスター衛星「ニオンサット」の2号機から6号機までの5基で、安全保障や災害対応のための高精度観測網の構築を目的としている。これに加えて、副衛星として10基の超小型衛星(キューブサット)も相乗りする。
ヌリは韓国が独自に開発した初の宇宙ロケットで、2021年の初号機では軌道投入に失敗したものの、2022年の2号機で成功を収め、以降は実用衛星の打ち上げを重ねてきた。1度のフライトで搭載衛星数を大きく増やす今回の挑戦は、ロケットの信頼性と運用面での成熟度を示す試金石にもなりそうだ。
出典: The Korea Times「Space agency chief says preparations for 5th Nuri launch on track」(2026年9月30日)