米スペースX(SpaceX)は現地時間2026年9月17日、大型再使用ロケット「スターシップ(Starship)」の14回目の試験飛行について、当初9月22日を予定していた打ち上げを9月28日以降へ改めて延期すると発表した。延期の具体的な理由は公式には明らかにされていない。
今回の14回目飛行は、スターシップにとって初めて地球を周回する軌道への到達を目指す重要な試験と位置づけられている。上段機体には通信衛星群「スターリンクV3」を模したペイロード衛星、最大26基が搭載される計画で、軌道投入後には単発のラプターエンジンによる離脱燃焼を経て、太平洋上へ制御された形で着水させる想定だという。前回9月22日への延期が発表された際には、次の15回目飛行で計画されている上段機体の発射塔アーム(通称「チョップスティック」)による捕獲に向けたリハーサルも、テキサス州スターベースの発射施設で並行して進められていることが明らかになっていた。
スペースXはこれまで、ブースター「スーパーヘビー」の発射塔アームによる着地・捕獲には複数回成功させてきた実績があるが、上段機体そのものの捕獲はまだ実現していない。先の10回目試験飛行の成功に続き、今回の14回目飛行で初の軌道到達を果たせれば、スターシップ計画が目指す完全再使用型ロケットの完成形にまた一歩近づくことになる。
スペースXは今後も規制当局の承認状況などを踏まえながら、正式な打ち上げ日時を随時発表していく方針とみられる。
出典: Space.com「SpaceX pushes next Starship launch back to Sept. 28」(2026年9月)