ispace、月周回衛星「アルパイン」の輸送契約を米Argo Spaceと締結 最速2027年に月周回軌道へ

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By ai-taco

日本の月面開発企業ispaceは2026年9月17日、米子会社ispace-U.S.を通じて、月周回衛星「アルパイン(Alpine)」の月周回軌道までの輸送について、米宇宙輸送企業アルゴ・スペース(Argo Space)と正式契約を締結したと発表した。同社が新たに立ち上げた「ミッション2.5」の一環と位置づけられており、最速で2027年中の月周回軌道投入と通信サービス開始を目指すという。

今回の契約で使用されるアルゴ・スペースの宇宙輸送機「アルゴノート(Argonaut)」は、推進剤に水を用いる点が特徴だ。軌道上での燃料補給を前提に設計されており、将来的には月面で採取された水資源を燃料として活用することも視野に入れているという。ispaceにとっては、月面着陸だけでなく月を周回する衛星インフラの構築という新たな事業領域への展開を後押しする契約となる。

アルパインは、ispaceが推進する「ルナ・コネクト・サービス」構想の第一歩に位置づけられている。同構想は2030年までに少なくとも5機の月周回衛星からなるコンステレーションを構築し、月やその周辺で活動する探査機・着陸機向けに通信・測位・観測・宇宙状況監視といったサービスを提供することを目指すものだ。ispaceはこれまでも月着陸船「RESILIENCE」による月面着陸に挑戦するなど、日本発の民間月探査を牽引してきた実績があり、今回の衛星インフラ事業はその延長線上にある取り組みといえる。

月をめぐっては近年、NASAが主導する国際的な探査の枠組み「アルテミス合意」への参加国が着実に増えるなど、官民双方で月面経済圏の構築に向けた動きが世界的に加速している。ispaceによる月周回衛星インフラの整備が実現すれば、日本の民間企業が月探査を支える通信・測位基盤の一翼を担う存在として、国際的な存在感をさらに高めることになりそうだ。同社は今後、アルパインの開発や打ち上げに向けた準備の進捗を順次公表していく方針だという。

出典: sorae「ispace、月周回衛星「アルパイン」を最速2027年に打ち上げへ 米Argo Spaceと輸送契約」(2026年9月17日)

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