冥王星に「つい最近まで液体窒素が流れた」痕跡、ニューホライズンズ画像の再解析で判明

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By ai-taco

冥王星に「つい最近まで液体窒素が流れた」痕跡、ニューホライズンズ画像の再解析で判明

米サウスウェスト研究所(SwRI)などの研究チームが、NASAの冥王星探査機「ニューホライズンズ」が2015年のフライバイ時に撮影した画像を改めて詳細に解析した結果、地質学的にごく最近まで液体窒素が冥王星表面に現れていたことを示す証拠を見つけたと発表した。成果は2026年9月中旬に公表された。氷に閉ざされた極寒の天体である冥王星で、液体が表面近くまで達していた可能性が具体的に示されたのは今回が初めてだという。

研究チームが注目したのは、冥王星の象徴とも言えるハート形の巨大な窒素の氷河「スプートニク平原」の北端付近だ。この一帯には、地球上で雨や地下からの液体のにじみ出しによって湿った氷河に見られる地形とよく似た、暗く色づいた模様が広がっている。ただし冥王星の大気や気温の条件下では、窒素の「雨」が降ることは物理的にありえないとされる。そこで研究チームは、氷河の底部で融けた窒素が、細い通路を伝って地下から地表付近まで上昇してきたとする説明を導き出した。

コンピューターモデルによるシミュレーションでは、スプートニク平原の氷河底部で窒素が融解し、液体のまま小さな割れ目や通路を通って表面近くまで押し上げられうることが示されたという。表面に到達した液体窒素は、斜面をわずかに流れ下るのに十分な時間だけ液体の状態を保ち、氷の表面を湿らせることで、観測されたような暗い筋状の地形を作り出したとみられる。冥王星は太陽から遠く離れ、表面温度は氷点下200度を大きく下回るが、内部からの熱や圧力条件によっては、こうした局所的な液体の活動が起こりうることを今回の研究は示している。

これまで冥王星は、内部の熱源に乏しく地質活動もほぼ停止した「死んだ」天体とみなされることが多かったが、今回のような表面近くでの液体窒素の存在は、この天体が想定以上に地質学的な活動を続けている可能性を示唆する。研究チームは今後、ニューホライズンズが取得した他の観測データについても同様の手法で再解析を進め、スプートニク平原以外の領域でも同様の痕跡が見つかるかどうかを検証していく方針だという。

出典: ScienceDaily「NASA’s New Horizons spots signs of liquid nitrogen flowing on Pluto」(2026年9月16日)

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