米航空宇宙局(NASA)は2026年9月17日、これまでに存在が確認された太陽系外惑星(系外惑星)の総数が6000個に達したと発表した。系外惑星の発見数は近年加速度的に増え続けており、5000個から6000個に到達するまでにかかった期間はわずか3年ほどだったという。1995年に太陽に似た恒星の周りで初めて系外惑星が確認されてから30年余りで、観測技術の進歩がいかに発見のペースを押し上げてきたかを物語る節目となった。
今回の更新では新たに18個の惑星のデータが追加され、うち4個が新規に確認された系外惑星だった。中でも注目を集めているのが、よく研究されている若い恒星系「ベータ・ピクトリス」で見つかった3つ目の惑星「ベータ・ピクトリスd」だ。ジェイムズ・ウェッブ宇宙望遠鏡(JWST)による観測で発見されたこのガス惑星は、木星のおよそ2.4倍の質量を持ち、主星からおよそ26天文単位離れた軌道を91年かけて一周しているとみられる。直接撮影ではなく、大気に含まれる特有の化学的痕跡をとらえる分光観測によって存在が突き止められた点が特徴で、すでに知られている惑星「ベータ・ピクトリスb」よりおよそ100倍も暗いという。この発見により、ベータ・ピクトリス系は3つ以上の惑星が直接的な手法で確認された、世界で2例目の恒星系となった。
今回追加された残る新発見の惑星には「NGTS-38 b」「TOI-2147 b」「TOI-6019 b」も含まれる。系外惑星の直接観測をめぐっては、ローマン宇宙望遠鏡のコロナグラフ観測装置も稼働を始めており、JWSTと合わせて系外惑星探査を後押しする体制が整いつつある。また今月中旬には、誕生からわずか100万年という史上最年少の系外惑星「エリアス2-24b」も報告されたばかりで、系外惑星研究は量・質の両面で急速に進展している。
NASAは今回の6000個到達を「探査の新たな章の始まり」と位置づけており、今後もケック天文台をはじめとする地上・宇宙望遠鏡による観測網の拡充を通じて、発見のペースはさらに加速するとみられる。研究者らは、地球に似た環境を持つ惑星の発見や、生命の兆候の探索といった次の目標に向け、引き続きデータの蓄積を進めていく方針だ。
出典: NASA「NASA’s Tally of Planets Outside Our Solar System Reaches 6,000」(2026年9月17日)