約50年前のバイキング2号の地震計の記録、火星震だった可能性 インサイトのデータと照合

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By ai-taco

アポロ計画で月面に置かれた地震計に続き、1976年に火星に到着したNASAのバイキング着陸機にも地震計が搭載されていました。ところが、バイキング1号の地震計は正常に展開されず、2号が記録した曖昧な2つのイベントが、本物の火星震なのか風の雑音なのかは、長年はっきりしないままでした。2号の地震計は着陸機のデッキ上に取り付けられていたため、風の振動を拾いやすかったのです。

AGU Advancesに発表された論文「Fifty Years Later: Revisiting Viking 2 Seismic Signals Through InSight」で、Wanbo Xiaoらの研究チームはこの2つのイベントを再解析しました。比較に使ったのは、2018〜2022年に火星表面で活動したNASAのインサイト着陸機のデータです。インサイトの地震計は、地面に直接置かれていました。

その結果、バイキング2号の2つのイベントのうち1つは、火星震だった可能性があることが示されました。しかもその震源域は、インサイトが後に約1,000回の火星震を記録した地域と同じでした。インサイトが検出した地震イベントは全体で1,300回を超えています。

この結果は、同じ地域が1970年代にも、約50年後のインサイトの時代にも活動していたことを示唆します。火星の内部構造や地殻変動を理解する手がかりになり、火星の地質史の再構築にもつながるとされます。ただし、風の雑音の可能性を完全に排除できたわけではなく、確定ではありません。なお、火星の巨大峡谷の活動を扱った関連記事もあわせてどうぞ。

出典: Phys.org(Eos掲載記事の転載)「Reexamined Viking 2 signal reveals possible marsquake from region active decades later」(2026年10月21日)

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