2025年11月の太陽放射線嵐、旅客機の高度で何が起きたか 英サリー大などが観測

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By ai-taco

英サリー大学などの研究チームは、2025年11月11日に起きた太陽放射線嵐「GLE 77」の観測結果をまとめました。GLE(Ground Level Enhancement)とは、太陽からの高エネルギー粒子が地上の中性子モニターで検出されるほど強い現象のことです。記事によると、X5級の太陽フレアが引き金となった、約20年ぶりの大規模なものでした。

観測には3種類のデータが使われました。コーンウォールからシェトランドまで英国内に広がる中性子モニター網、大西洋横断の旅客便に載せた検出器、そして英気象庁(Met Office)のラーウィックの観測拠点やオランダから打ち上げた気象観測気球の放射線モニターです。英国が主要な太陽放射線嵐を全国規模の中性子モニター網で監視できたのは初めてで、10年前にはそうしたセンサーがなかったといいます。

結果として、嵐のピークから数時間後、ビジネスジェットが飛ぶ高度でICAO(国際民間航空機関)の「中程度」の勧告基準を超えました。超音速飛行に関わる高高度では、「重大」の基準を超えています。また、ロンドン発ニューヨーク行きの1便では、通常の背景状態と比べて放射線被ばくが46%増えました。

研究チームは、放射線の強さが場所と高度で大きく変わるため、大気中の直接観測を現在の予報モデルと組み合わせる必要があると指摘します。航空会社が敏感な電子機器に頼るようになり、放射線被ばくが最も高い高緯度ルートの便も増えているためです。論文はSpace Weatherに掲載されています。太陽に関する最近の話題は、オーロラの微細構造の記事も参考になります。

出典: Phys.org(サリー大学発表)「Rare solar radiation storm gives scientists clearest picture yet of flight risks」(2026年10月20日)

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