2026年10月29日(米東部時間)、国際宇宙ステーション(ISS)で船外活動が行われ、新型の太陽電池パドル「iROSA(アイローザ、ロールアウト式太陽電池アレイ)」の7枚目が取り付けられ、無事に展開されました。Spaceflight Nowが伝えています。
作業にあたったのは、NASAのアニル・メノン宇宙飛行士(50)とカナダ宇宙庁のジョシュア・カトリク宇宙飛行士(44)です。カトリク宇宙飛行士にとっては初の船外活動で、カナダ人としては5人目、2019年のデビッド・サンジャック宇宙飛行士以来の船外活動となりました。メノン宇宙飛行士は4回目で、累計は26時間31分になったということです。
船外活動は宇宙服が内蔵電池に切り替わった午前7時57分に始まり、エアロックの再加圧は午後3時8分で、所要時間は7時間11分でした。ISSの組み立て・保守・改修のための船外活動としては285回目にあたります。
iROSAは、折りたたまれた状態で運ばれ、モーターを使わず炭素繊維複合材のブームの力で巻きが解けて広がる、長さ約60フィート(約18メートル)のパドルです。折りたたんだ状態の重さは1枚約750ポンド(約340キロ)で、10月13日にファルコン9ロケットで打ち上げられた貨物船「ドラゴン」で届けられました。今回の1枚は、3月の船外活動で取り付けられた支持金具に装着され、約10分かけて展開しました。
電力ケーブルの接続は、太陽光で発電が始まらない軌道上の夜の間にしかできません。2人は最初の夜の間に4本の主電源コネクターのうち3本をつなぎ、管制官が展開しても安全だと確認。残る1本は次の夜の間に、パドルが広がった後でつなぎました。
iROSA1枚あたりの発電能力は約8キロワットです。NASAによると、8枚すべてがそろうとISSで使える電力は160キロワットから約215キロワットに増え、発電能力は最大で約30%向上します。もとの太陽電池パドルは2000年から2009年にかけて設置され、設計寿命は15年でした。ISSは2030年に運用を終える予定です。
次の船外活動は11月5日の予定で、メノン、カトリク両宇宙飛行士が、8枚目で最後のiROSAをトラス(骨組み)の右舷側の端に取り付けます。ロボットアーム「カナダアーム2」を使い、腕の届く限界まで運んだうえで、足場の間で受け渡す「リープフロッグ」と呼ばれる作業を行う計画です。
出典: Spaceflight Now「Spacewalking astronauts unfurl upgraded solar array to boost space station power」(2026年10月29日)