ボイジャー1号、電力節約作戦を完了 10月18〜19日に一時交信が途絶え、自然に回復

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By ai-taco

NASAのジェット推進研究所(JPL)は、ボイジャー1号について2つの動きを伝えました。9月に数か月がかりの電力節約作業を終えたことと、10月に起きた短い通信の途絶が自然に解消したことです。

電力節約作業は「ビッグバン」と呼ばれ、探査機の3つの装置を停止して、より消費電力の小さい代替の3つに切り替えました。これらは探査機を深宇宙で動作できる温度に保つ装置で、3つを同時に入れ替えることで、消費電力を減らしつつ熱の配分も保てます。同じ作業は約6週間前にボイジャー2号でも行われました。この作業がなければ、早ければ2027年夏にも、ボイジャー1号の科学機器をもう1つ止める必要があったとされ、残る機器をより長く使えるようになります。

NASAジェット推進研究所の宇宙環境試験室で作業する技術者と、打ち上げ前のボイジャー探査機
1977年4月27日、打ち上げ前のボイジャー探査機をJPLの熱真空チャンバーで試験していた時の写真です。白い大型アンテナなど、今も深宇宙から通信を続ける機体の姿がわかります。 Credit: NASA/JPL-Caltech

ボイジャー1・2号は、プルトニウムの崩壊熱を電気に変える原子力電池(RTG)で動いており、電力は毎年約4ワットずつ減っていきます。1977年の打ち上げ時は10台の科学機器を積んでいましたが、近年は電力不足で2台を停止しました。ボイジャー1号は現在、太陽圏の外の星間空間にいて、この領域を直接調べている唯一の探査機です。

通信の途絶は10月18日と19日に起きました。NASAの深宇宙ネットワーク(DSN)が、24時間おきに予定された2回の交信で電波を捉えられなかったのです。信号は20日に戻り、チームが復旧のコマンドを送る前に自然に解消しました。暫定的な原因は、スラスター(姿勢制御用の小型エンジン)の1系統が停止し、予備系統が作動したこととみられます。これは、搭載コンピューターが異常を検知すると自動で行う「フォールト・プロテクション」で、探査機を安全で安定した状態にして通常の運用を止め、技術者が原因を調べられるようにする仕組みです。原因は調査中です。

JPLのボイジャー・ミッションマネージャーは「こうした挙動を見るのは初めてだが、ミッションは予想外のことを覚悟すべき段階にある」と話しています。現在の距離は約240億km、時速は約6万1千kmです。11月18日には約258.9億km、つまり1光日の距離に達し、電波の往復に48時間かかるようになります。探査機に変化はなく、象徴的な節目です。

出典: Phys.org(NASA/JPL提供)「NASA's Voyager 1 conserves power, resolves brief communications pause」(2026年10月30日)

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