
欧州各地のスーパーマーケットで、冷蔵・冷凍設備の制御装置に対する新たなサイバー攻撃が確認されました。報道によると、11月2日(月)にかけての夜間、ベルギー、スウェーデン、エストニアなどの店舗で、攻撃者が設定を遠隔から書き換え、冷蔵庫や冷凍庫の温度を上げてしまったということです。
被害を報告したチェーンでも、影響を受けた店舗は最大で数十店規模にとどまっているとされますが、保管していた冷蔵食品を廃棄せざるを得なかった店舗もありました。今回は先に起きた攻撃に続く「第2波」と位置づけられています。
冷蔵設備の制御装置は、店舗の外からでも温度の監視や設定変更ができるよう、インターネット経由で管理できる仕組みになっていることがあります。そこに弱いパスワードや、更新されていない古いソフトウェアが残っていると、セキュリティホールとして狙われやすくなります。データを盗むのではなく、現実の設備を止めたり誤作動させたりする点が、この種の攻撃の厄介なところです。
一般の買い物客が自分でできる対策は多くありませんが、店頭で冷蔵品の状態に不安を感じたら、購入を控え、店員に伝えるのが安全です。設備を運用する事業者側には、制御装置のインターネットへの直接公開をやめ、管理画面のパスワード変更と機器の更新を行うことが求められます。