
台湾のSynology(シノロジー)は、同社のNAS(ネットワーク接続ストレージ)が、ランサムウェア攻撃の標的になっているとして、利用者にソフトウェアの更新を強く呼びかけています。NASとは、ネットワークにつなぐ外付けハードディスクのような装置で、写真や仕事の書類、バックアップの保管場所として家庭でも会社でも広く使われています。
同社によると、攻撃者が悪用しているのは、2024年12月にすでに修正パッチが公開されていたセキュリティホール(脆弱性)です。つまり、新たに見つかった未知の欠陥ではなく、「更新を済ませていれば防げた」攻撃だということです。被害を受けているのは、基本ソフトのDSM(DiskStation Manager)を古いまま使い続けている装置です。
ランサムウェアとは、データを勝手に暗号化して読めなくし、元に戻すことと引き換えに身代金を要求するマルウェアのことです。NASが狙われると、本体に保存したデータだけでなく、NASに置いていたバックアップまで同時に失うおそれがあるため、被害が大きくなりがちです。
対策として、まずご自身のNASのDSMが最新版になっているかを確認し、古ければ更新してください。あわせて、NASをインターネットから直接アクセスできる状態にしていないか、管理画面の公開設定を見直すことも大切です。大事なデータは、NASとは別の場所にもバックアップを持っておくと安心です。
出典: The Hacker News「Synology NAS Devices Targeted in Ransomware Attacks Exploiting Patched DSM Flaw」