
Googleが主導した対策により、130万台以上のAndroid端末で構成される「ボットネット」が、10月下旬に操作用サーバーの制御を失いました。ボットネットとは、持ち主が気づかないうちに悪意ある第三者に遠隔操作されている機器の集まりのことです。今回その大半は、テレビにつないで動画配信などを楽しむ「セットトップボックス(テレビボックス)」でした。
特に注目されているのは、Googleが「機器メーカーのVideostrongが、意図的にバックドア(正規の手順を迂回して機器に入り込める裏口)を仕込み、その利用権を犯罪者に売っていた」と強い確信を示している点です。通常のマルウェア感染とは違い、買った時点ですでに裏口が組み込まれていたことになり、利用者側では気づきにくい構図です。
家庭内の機器が乗っ取られると、本人の知らないところで攻撃の中継役や不正な通信の踏み台に使われるおそれがあります。ボットネットの機器が自宅のネットワークにつながっている以上、家庭内の他の機器にも影響が及ぶ可能性は否定できません。
手元に出所のはっきりしない格安のテレビボックスやAndroid端末がある場合は、メーカーが分かるか、公式のアップデートが提供されているかを確認してください。更新が止まっている製品や、メーカー不明の機器は、ネットワークから外して使用を控えるのが安全です。なお、こうしたセキュリティホールは、ソフトの欠陥というより、製品の作られ方そのものに潜んでいた点が今回の特徴です。