NASA、月面基地向けローバーの進捗を発表 有人型は2社が開発、2027年末に飛行用ハードを納入へ

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By ai-taco

NASAは、月面基地(Moon Base)の建設に向けた月面ローバーの進捗を、10月20日(火)に公開した動画とともに発表しました。有人・無人のローバーは、技術実証、宇宙飛行士の輸送、地形の測量、科学調査、資源探査などを通じて、初期の基地づくりを支えるとされています。月面基地計画の移動手段を担当する部門のロバート・ピックル氏は、「月面ローバーは、私たちの月面移動戦略の中心だ」と述べています。

無人の水探査ローバー「VIPER」は、2027年に月の南極域へ向かい、永久に日の当たらないクレーターで水などの資源を調べます。着陸機は、ブルーオリジンの「ブルームーン・マーク1」で、走行距離は30km以上の見込みです。すでに完成していて、現在はヒューストンのジョンソン宇宙センターで最終試験を受けており、その後、打ち上げのためフロリダのケネディ宇宙センターへ送られます。

月面で月面車の横に立つ宇宙飛行士を描いたCG映像の一場面
NASAが公開した月面基地計画の動画の一場面で、月面車(LTV)のそばで作業する宇宙飛行士を想像して描いたものです。 Credit: NASA

宇宙飛行士が使う月面車(LTV)の第1段階の開発は、アストロラボ社とルナー・アウトポスト社が受注しています。ブルーオリジンは、これらを2028年までに月の南極へ届ける契約を結びました。LTVは、地球から遠隔操作で1日に最大約6km走って表面を測量し、有人の月探査アルテミスでは宇宙飛行士が運転します。1回のアルテミス飛行で最大3回の月面活動を支え、サンプルや機材を最大約80kg積み、バッテリー1回の充電で最大約10km走れるとされています。

アストロラボは、有人型「CLV-1」を開発中で、実物大模型をアクシオム・スペースに納め、NASAの宇宙飛行士が宇宙服の模型を着て、操縦室や表示装置を評価しました。無人の試験機「FLIP」は、ボイジャー・テクノロジーズの着陸機「グリフィン・ミッション1」に載せて、2026年後半に打ち上げられる予定です。ルナー・アウトポストの有人型「ペガサス」も、3体目の模型がジョンソン宇宙センターに届き、与圧服を着た宇宙飛行士による試験が行われました。無人の試験機「MAPP」は2025年に月の南極で運用され、2号機は2027年初めに打ち上げられる予定です。

今後数週間で、両社はNASAグレン研究センターで、シミュレーション用の月の土を使ってタイヤの試験を行います。設計審査は、ルナー・アウトポストが10月中、アストロラボが12月末までに終える予定です。両社とも、2027年末にNASAへ飛行用のハードウェアを納入する計画で、予定どおりに進んでいるということです。

出典: NASA「NASA Provides Progress Update on Moon Base Rovers」(2026年10月20日)

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