
自宅のパソコンやNASで動画・音楽を管理し、スマホやテレビから視聴できる「Plex Media Server」で、複数の脆弱性を連鎖させた攻撃が確認されました。「Plex2Shell」と呼ばれるこの欠陥の組み合わせは、研究者(ハンドル名boredhackerblog)による検証コード(PoC)が公開された約1日後には、すでに実際の攻撃に使われ始めたとされています。
PoCとは、欠陥が実際に悪用できることを示すための実証用コードのことです。公開されるとその情報をもとに攻撃が一気に広がることがあり、今回も対応の猶予はほとんどありませんでした。
報道によると、攻撃者はこの欠陥を足がかりにサーバー上で任意のプログラムを動かし、仮想通貨のマイニングソフトと、リバースプロキシ型のソフトを設置しているとのことです。マイナーは、持ち主のパソコンの処理能力と電気代を使って仮想通貨を採掘するもので、動作が重くなる原因になります。リバースプロキシ型のソフトは、感染した機器を経由地として攻撃者が通信を中継できるようにするもので、別の攻撃の踏み台に使われるおそれがあります。
Plexをインターネットに公開して使っている方は、まずPlex公式からの修正版の案内を確認し、できるだけ早く最新版にアップデートしてください。更新できない間は、外部からのアクセス設定(リモートアクセス、ポート開放)を一時的に止めるのが安全です。また、CPUの使用率が理由なく高い状態が続く、見覚えのないプロセスや通信がある、といった兆候があれば、感染の可能性を疑って調べる必要があります。
出典: The Hacker News「Hackers Exploit Plex2Shell Flaws to Install Crypto Miners and Linux Proxy Backdoor」