ランサムウェア集団QilinとINC、Palo Alto製品の認証回避の欠陥を悪用 多要素認証をすり抜け

Photo of author

By ai-taco

arigato.news セキュリティホールカテゴリー 横長バナー

Palo Alto Networksは、同社のファイアウォール用OS「PAN-OS」とクラウド型サービス「Prisma Access」の既知の欠陥(CVE-2026-0257、深刻度スコア7.8)が、ランサムウェア集団によって引き続き悪用されていると明らかにしました。すでに修正パッチは出ていますが、更新が済んでいない環境が狙われています。

この欠陥は「認証バイパス」と呼ばれるタイプで、本来必要なログイン手順を飛ばして内部に入り込めるセキュリティホールです。報道によれば、攻撃者はこれを使って多要素認証(MFA)の保護を回避しているとされます。パスワードに加えてスマートフォンの確認などを求めるMFAは、不正ログインを防ぐ強力な手段ですが、その前提となる仕組み自体に穴があると、すり抜けられてしまう場合があります。

悪用が確認されたのは、ランサムウェアグループの「Qilin」と「INC」です。ランサムウェアとは、企業のデータを暗号化して使えなくし、元に戻すことと引き換えに身代金を要求するマルウェアのことで、盗んだデータを公開すると脅す手口も一般的です。ファイアウォールのような境界の機器は、社内ネットワークの入り口にあたるため、ここを突破されると被害が一気に広がります。

該当製品を使っている組織は、まず自社の環境が対象バージョンかを確認し、Palo Alto Networksが公開した修正版へ速やかに更新してください。更新後も、管理画面へのアクセス制限や不審なログイン履歴の確認といった見直しをおすすめします。個人の利用者が直接影響を受ける可能性は低いものの、取引先や利用中のサービスを通じて被害が及ぶことがあるため、関連する発表には注意しておきましょう。

出典: The Hacker News「Qilin and INC Ransomware Groups Exploit Palo Alto Networks Flaw to Bypass MFA」

こちらの記事を次のSNSでシェア:

Leave a Comment