NASAの観測衛星「スウィフト」、11月4日にも大気圏へ 約22年のガンマ線バースト観測に幕 救出計画は失敗

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By ai-taco

NASAのニール・ゲーレルス・スウィフト天文台が、2026年11月4日(米東部時間)にも大気圏に再突入する見通しです。Spaceflight Nowの11月3日付の報道によると、米宇宙軍は11月2日時点で、再突入を米東部標準時の4日午前3時30分ごろ、赤道から南北約21度以内の範囲(大半が海)と予測しています。衛星は制御できず、観測もできない状態で、1日に数マイルずつ高度を下げているといいます。

スウィフトにはエンジンがなく、大気の抵抗で減速してきました。NASAは、太陽活動で上層大気が膨らみ、想定より大きな抵抗が生じたと説明しています。質量は約1.6トンで、時速約1万7000マイル(約2万7000キロ)で大気に突入します。NASAは大部分が燃え尽きるとしつつ、一部の部品は残る可能性があると述べ、地上の人に被害が出る確率を約2100分の1としています。

運用していたペンシルベニア州立大学は、2月から8月下旬にかけて科学観測の大半を止め、衛星の向きを調整して降下を遅らせ、救出の機会を確保しようとしました。NASAは3000万ドルでカタリスト・スペースにロボット衛星「LINK」の開発を依頼し、7月3日に最後のペガサスXLロケットで打ち上げました。計画では、3本のロボットアームで衛星をつかみ、電気推進で約370マイル(約600キロ)まで押し上げる予定でした。

しかし打ち上げから約1週間後、LINKの姿勢制御用のリアクションホイールにつながる電源スイッチが故障し、機体は約40秒に1回転で回り始めました。スラスターで回転を止め、9月初めにはアームを展開してスウィフトから約7〜9マイルまで近づきましたが、NASAは8月19日に捕獲の中止を決めています。スウィフトは10月20日に最後の観測を行い、高度171マイル(約275キロ)で安全モードに入り、運用は事実上終了しました。

スウィフトは設計寿命2年のところ、約22年の科学運用を続けました。2000件を超えるガンマ線バーストと1400個を超える超新星を観測し、論文は約7000本、データは約12テラバイトに上ります。2005年には短いガンマ線バーストの残光を初めて捉え、2017年には重力波で検出された中性子星の合体の紫外線も観測しました。NASAは後継機をまだ指名しておらず、当面は現行のミッションで穴を埋めるとしています。なお、NASAはハッブル望遠鏡の延命に向けた民間企業への情報提供依頼も出したばかりです。

出典: Spaceflight Now「NASA's Neil Gehrels Swift Observatory to burn up this week after more than two decades in space」(2026年11月3日)

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