NASAは、ジェームズ・ウェッブ宇宙望遠鏡(JWST)が撮影した銀河団の画像「Cosmic House of Mirrors(宇宙の鏡の家)」を紹介しました。画像は2026年9月29日に公開されたもので、銀河がゆがんだり、複数に増えたりして見える様子が、まるで鏡張りの部屋に入ったような光景だとして、このように名付けられています。
写っているのは銀河団「MACS J0454.1-0300」です。画像の中で明るく金色に見えているのが、この銀河団に属する楕円銀河で、中心付近には最も大きく明るい銀河があります。

一方、画像の片側に集まっているオレンジ色の銀河は、銀河団の一員ではありません。銀河団よりはるかに遠い場所にある銀河で、その光が銀河団の重力によって曲げられ、拡大されて見えています。これが「重力レンズ」と呼ばれる現象です。
重力レンズとは、銀河団のような質量の大きな天体が、背後にある天体の光の進路を曲げて拡大する効果のことです。天然の望遠鏡のように働くため、通常では暗すぎて見えない遠方の銀河を調べる手がかりになります。重力レンズの銀河を探す研究については、AIが宇宙最大の2D地図から重力レンズ70個を発見した話題もあわせてご覧ください。
出典: NASA「Cosmic House of Mirrors」(2026年10月9日)