米航空宇宙局(NASA)とスペースX(SpaceX)は、国際宇宙ステーション(ISS)に長期滞在していた有人ミッション「クルー12(Crew-12)」の地球帰還を、悪天候の影響で延期した。当初は10月5日(月)にも出発する見通しだったが、米カリフォルニア州沖に設定されている着水予定海域の海況や気象条件が整わず、NASAはアンドッキング(ISSからの分離)の時期を慎重に見直してきた。
クルー12は、NASA宇宙飛行士のジェシカ・メイアとジャック・ハサウェイ、欧州宇宙機関(ESA)のソフィー・アドノ、ロスコスモスのアンドレイ・フェディアエフの4人で構成される。2026年2月13日にフロリダから打ち上げられて以来、8カ月近くにわたってISSに滞在し、幹細胞由来組織を使った研究や農作物栽培の実験、微小重力が血流に与える影響の調査など、幅広い科学ミッションに取り組んできた。9月3日には、欧州出身の宇宙飛行士による滞在期間として230日を超える新記録も打ち立てている。
最新の見通しでは、クルードラゴン「フリーダム」のISSからのアンドッキングは現地時間10月7日未明に設定され、着水は同8日午前(米東部時間)にカリフォルニア沖で行われる計画となっている。実際の分離・着水のタイミングは、回収海域の風や波の状況によって、さらに調整される可能性がある。着水後は、スペースXの回収船「シャノン」がカプセルとクルーの収容にあたる予定だ。
クルー12の後任となるのは、アリガトニュースでも打ち上げ成功を伝えた「クルー13」だ。クルー13は10月1日の打ち上げからわずか7時間50分という米国史上最速でISSに到着しており、すでにクルー12との短い引き継ぎ期間に入っている。クルー12の帰還が完了すれば、ISSの長期滞在クルーは正式に交代することになる。