太陽の南西縁で日本時間2026年9月14日午前4時45分ごろ(世界時13日19時45分)、大規模な「フィラメント爆発」が発生し、プラズマの雲が宇宙空間へ放出されたことが観測された。今回の爆発は、活動領域「AR4528」で発生した比較的小規模なCクラスのフレア(C1.4クラス)に伴うものだったが、噴出したフィラメント自体の規模は極めて大きかったという。
爆発した磁気フィラメントは、長さにしておよそ40万キロメートルに及んだとみられている。これは地球と月の平均距離(約38万4400キロメートル)よりも長い計算で、フレア自体のクラスは小規模だったにもかかわらず、視覚的にも非常に印象的な爆発になったと専門家は指摘している。
今回放出されたコロナ質量放出(CME)の初期軌道解析によれば、プラズマ雲の大部分は地球をそれることになりそうだが、日本時間で9月17日ごろに地球への「かすり傷」程度の影響が及ぶ可能性があるという。実際に衝突した場合でも、影響は軽微なものにとどまる見通しだ。なお、これは9月13日から14日にかけて話題となった蝶形の巨大コロナホールに由来する高速太陽風とは別の、独立した太陽活動によるものである点に注意が必要だ。
太陽はここ数週間、複数の活動領域で活発な噴出現象を繰り返しており、宇宙天気の専門家は今後も地球への影響が続く可能性があるとして観測を続けている。今回のフィラメント爆発についても、CMEの正確な到達時刻や規模には引き続き不確実性が残るとされ、今後の追加解析の結果が注目される。
出典: EarthSky「Sun news: Solar flare and CME updates」(2026年9月)