2026年9月6日、直径わずか1メートルほどの小さな小惑星が発見からほんの数時間後に地球の大気圏に突入し、オーストラリア北西沖のインド洋上空で無害に燃え尽きた。天文情報サイトEarthSkyなどが伝えている。
この天体を最初に検出したのは、米アリゾナ州のマウント・レモン天文台を拠点とする「カタリナ・スカイサーベイ」だ。観測データはただちに小天体センター(MPC)へ報告され、NASAジェット推進研究所(JPL)の地球近傍天体研究センター(CNEOS)が軌道を計算した結果、協定世界時9月6日16時07分ごろにオーストラリア北西部沖の大気圏へ突入することが判明した。突入時刻には現地はすでに夜間で、上空に明るい閃光(火球)が観測されたとみられる。
今回の天体のように、地球に衝突する直前に観測網が検出に成功した例はこれまでにも十数例報告されており、報道によれば今回はその13例目にあたるという。また、これまで発見された衝突前検出の小天体の多くが「アポロ群」に分類される軌道を持っていたのに対し、今回の天体は地球軌道の内側を回る「アテン群」に属する天体として初めて衝突前に検出された例だと伝えられている。
直径1メートル程度の天体は、大気との摩擦によって上空で細かく砕けながら燃え尽きるため、地上への被害はほとんど発生しない。専門家も今回の天体について、地表への脅威となるレベルではなかったと説明している。とはいえ、小型の天体であっても衝突のわずか数時間前に検出・軌道計算までこぎ着けられたことは、地球近傍天体の監視網の観測精度が着実に向上していることを示す事例といえる。
出典: EarthSky「Small asteroid impact today over the ocean near Australia」(2026年9月6日)