米スペースXが開発を進める大型宇宙船「スターシップ」の次期試験機が、初めて軌道への到達を目指す打ち上げ「フライト14」に向けて、主要なエンジン試験の完了段階に入った。米連邦通信委員会(FCC)への申請書類では、打ち上げ予定日として2026年9月15日(火)が示されている。
今回のミッションで使用されるのは、上段機体「シップ41」と、1段目に相当する超大型ブースター「ブースター21」の組み合わせだ。シップ41は8月18日にロールアウトした後、19日に軌道離脱を模した単発エンジンの燃焼試験を実施し、21日には6基のエンジンを60秒間フル稼働させる燃焼試験を完了した。一方のブースター21も8月28日、テキサス州スターベースの発射台で33基あるラプターエンジン全基を約15秒間噴射させる燃焼試験に成功している。
両機体とも主要なエンジン試験を終えたことで、今後は機体の最終点検や飛行中断システム(FTS)の整備、規制当局への手続きといった工程を経て、発射台での機体の一体化(スタッキング)作業に移る見通しだ。
フライト14は、今年5月に導入された改良型「バージョン3(V3)」のスターシップとしては3回目の飛行であり、2026年に実施されるスターシップ試験としても3回目にあたる。これまでのV3機はいずれも軌道到達までは至っておらず、実現すれば初めての軌道到達飛行となる。今回のミッションでは、大容量型の新型スターリンク衛星を軌道上に投入する計画も明らかになっており、スターシップが実運用に向けた実績を積み上げる重要な一歩として注目されている。
出典: Tesla Oracle「FCC filing reveals Starship Flight 14 launch on September 15」(2026年9月2日)