欧州宇宙機関(ESA)と米ポケモン社(The Pokémon Company International)は現地時間2026年9月19日、宇宙をテーマにした欧州全域での提携企画を発表した。目玉となるのが、ぬいぐるみの「ピカチュウ」が実際に国際宇宙ステーション(ISS)へ運ばれ、長期滞在したというエピソードだ。今回の提携は10月4日から10日にかけて開催される「世界宇宙週間(World Space Week)2026」に合わせたもので、ESAの各拠点や欧州各地の博物館を巡回する特別展示などが予定されている。
このピカチュウのぬいぐるみは、欧州製の新型宇宙服「EuroSuit」の試験でも知られるESA宇宙飛行士ソフィー・アデノ氏のミッション期間中、2026年4月11日から6月17日までのおよそ67日間にわたってISSに滞在し、地球を1040周ほど周回したという。船内で”宇宙飛行士版ピカチュウ”として過ごした様子は、教育・広報活動の一環として記録された。
提携企画では、宇宙とポケモンをテーマにした期間限定の展示が、パリのESA本部(9月19〜20日)を皮切りに、ローマのESRIN(9月25日)、オランダ・ノールドワイクのESTEC(9月26〜27日)、ドイツ・ダルムシュタットのESOC(10月2日)、スペインのESAC(10月3日)、英国のECSAT(10月10日)といった各拠点や、欧州各地の科学館・博物館を巡回する形で展開される。会場では「ポケモンGO」と連動した特別なゲーム体験も用意され、来場者は宇宙の謎をテーマにしたミッションの中で、宇宙飛行士姿のピカチュウとの”遭遇”を楽しめるという。
ESAは今回の企画について、年齢を問わず幅広い層に宇宙探査への好奇心を喚起する狙いがあるとしている。人気キャラクターを通じて子どもたちが科学や宇宙開発に親しむきっかけを作る取り組みは、欧州の宇宙機関としては異色の広報戦略といえ、今後の反響が注目される。
出典: Space.com「Pikachu in space! New ESA-Pokemon partnership sends the electric mouse to the ISS」(2026年9月19日)