木星探査機「JUICE」、9月28日に3回目の地球スイングバイ 氷衛星探査へ前進

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By ai-taco

欧州宇宙機関(ESA)の木星氷衛星探査機「JUICE(Jupiter Icy Moons Explorer)」が現地時間2026年9月28日、地球にごく近い高度8640キロメートルまで接近する3回目の地球スイングバイ(重力アシスト)を実施する。2023年4月の打ち上げ以来、月・地球を組み合わせた史上初のフライバイ(2024年8月)、金星フライバイ(2025年8月)に続く重要な軌道変更の機会で、今回の接近によって速度を秒速およそ3.5キロメートル引き上げ、進路をおよそ20度変えるという。

ESAの運用チームによると、JUICE搭載の10種類の科学観測機器は9月23日から10月3日にかけて順次起動し、地球と月を対象にした観測データを取得する。最接近の直前、9月27日午後9時24分から28日午前6時3分(中欧夏時間)にかけては地球の影に入るため太陽電池からの電力供給が絶たれ、機体はバッテリーのみで運用される時間帯を経験することになる。

今回のフライバイでとりわけ注目されるのが、航法カメラを使った新たな光学航法技術の試験だ。カメラを月の地平線方向に向けて撮影することで、将来的に木星の氷衛星ガニメデやエウロパへ接近する際に必要となる高精度な自律航法技術のリハーサルを行う狙いがあるという。あわせて機体に搭載された2台の監視カメラも、フライバイの様子を随時撮影する予定だ。

JUICEはこれまでも2025年8月の金星フライバイを成功させ、燃料を温存しながら木星系への航行を続けてきた。今回の地球スイングバイを終えると、次の重力アシストは2029年1月に予定される最後の地球フライバイとなり、そこから木星系への到達は2031年7月を見込んでいる。7年以上に及ぶ長い巡航フェーズは、着実に最終目的地への軌道を描きつつある。

出典: ESA「Juice to fly past Earth for third gravity assist」(2026年9月22日)

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