米ロケット・ラボ(Rocket Lab)は2026年9月26日午後0時39分(ニュージーランド夏時間、日本時間同日午前9時39分ごろ)、小型ロケット「エレクトロン(Electron)」をニュージーランド・マヒア半島の発射場から打ち上げた。ミッション名は「Owlright, Owlright, Owlright」で、東京を拠点とする地球観測企業シンスペクティブ(Synspective)の合成開口レーダー(SAR)衛星「StriX」を、高度559キロメートル前後の低軌道へ精密に投入することに成功した。
今回打ち上げられた衛星は、シンスペクティブにとって13機目となるStriXシリーズの観測衛星だ。StriX衛星は「フクロウ」を意味する属名にちなんで命名されており、雲がかかった状況や夜間でも地表を観測できるSARの特性を生かし、災害状況の把握やインフラ監視、安全保障分野など幅広い用途への活用が見込まれている。ロケット・ラボにとって今回はエレクトロンとして通算97回目、2026年に入ってからは18回目の打ち上げとなり、通算100回目の飛行が目前に迫っている。
シンスペクティブ向けの専用ミッションとしては今回で13回連続の成功となり、両社のパートナーシップはこれまでのところ完璧な配備実績を維持している。ロケット・ラボは今後、シンスペクティブが計画する27機体制のStriXコンステレーションを2020年代末までに完成させるため、残り14回の打ち上げを予定しているという。9月19日には12機目のStriX衛星を打ち上げたばかりで、わずか1週間ほどの間隔での連続打ち上げとなった。
日本発のSAR衛星網が軌道上で着実に拡大を続けていることは、防災監視や安全保障分野における日本の宇宙利用の広がりを象徴する動きといえる。ロケット・ラボは今後も高頻度の打ち上げ体制を維持し、シンスペクティブの残るコンステレーション整備を着実に進めていく方針とみられる。
出典: GlobeNewswire「MISSION SUCCESS: Rocket Lab Launches 97th Electron Mission」(2026年9月26日)