
Fortinetのファイアウォールなどに搭載されるOS「FortiOS」のセキュリティホールが悪用され、「PEERSTITCH」と呼ばれる新型マルウェアが送り込まれていたことが、The Hacker Newsの報道で分かりました。高度な技術を持つ攻撃者によるものとみられています。
悪用されたのは「CVE-2025-61624」という欠陥で、深刻度を示すCVSSスコアは10点満点中5.4と、数字の上では中程度です。コマンドライン操作の部分にある「パストラバーサル」(本来アクセスできないはずの場所のファイルやフォルダに、パスの指定を工夫して到達できてしまう問題)だと説明されています。点数が高くなくても、他の手口と組み合わせれば実際の被害につながることを示す例といえます。
PEERSTITCHは、ARM64という種類のプロセッサ向けに作られ、ディスクにファイルを残さず「メモリ上だけ」で動くのが特徴です。ファイルが残らないため、一般的なウイルス対策のようにファイルを調べる方法では見つけにくくなります。見出しでは、タグ付きのVPN接続(利用者ごとに通信を分けて識別する仕組み)に対する確認をすり抜ける動作も伝えられています。
FortiOSを使う組織は、Fortinetが公開している最新の修正版に更新し、公式の情報に従って不審な動きがないか確認してください。VPN機器の管理画面を外部に公開しないことや、ログを定期的に見直すことも有効です。
出典: The Hacker News「PEERSTITCH Malware Deployed via FortiOS Flaw Bypasses Checks on Tagged VPN Sessions」