宇宙航空研究開発機構(JAXA)は10月21日、10月20日に打ち上げた火星衛星探査機「MMX」について、初期運用の重要なシーケンスが正常に実施され、探査機の健全性が確保されたと発表しました。JAXAはこれをもって「初期クリティカル運用フェーズ」を終了するとしています。
初期クリティカル運用とは、ロケットから分離された探査機が自分の力で生き延びるための最初の一連の作業を指します。JAXAの説明では、太陽電池パドルの展開、三軸姿勢の確立、ミドルゲインアンテナの保持解放といった動作を行い、探査機の健全性を確立するまでの期間です。これらが無事に終わったことで、電力の確保、姿勢の制御、地上との通信といった基本機能が立ち上がったことになります。
今後JAXAは、探査機に搭載された観測機器の初期機能確認を進めるとともに、火星圏へ向かう往路の巡航運用フェーズに向けた準備を行います。発表では、これ以外の具体的な日程などは示されていません。
MMXは、火星の衛星フォボスなどを調べ、フォボスから試料を持ち帰ることを目指す探査計画です。打ち上げの様子はH3ロケット10号機の打ち上げ成功の記事で、計画の全体像はMMXの解説記事で紹介しています。
出典: JAXA「火星衛星探査機(MMX)の初期クリティカル運用フェーズ終了」(2026年10月21日)