NASA、初の核分裂動力宇宙船「SR-1 Freedom」の開発が前進 2028年後半に火星へ

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By ai-taco

NASAは10月20日、「SR-1 Freedom(スペース・リアクター1 フリーダム)」の開発が進んだと発表しました。SR-1 Freedomは、地球周回軌道の外に出る初の核分裂動力の宇宙船となる計画で、火星へ向かい、科学ペイロード「SkyFall」を届けます。深宇宙での核電気推進(原子炉の熱で発電し、その電力で推進する方式)を実証するミッションでもあります。

火星を背景に、ブームの先端に原子炉を備えた宇宙船SR-1 Freedomを描いたイラスト
火星の近くを飛ぶSR-1 Freedomを描いたデジタルイラストです。細長いブームの先端に核分裂炉があり、その反対側に大きな太陽電池パネルのような構造が見えます。 Credit: NASA/Alberto Bertolin

今回の発表によると、NASAとパートナーは、宇宙船の開発を加速するため、主要な契約上の措置について相互に合意しました。契約金額などは記事に書かれていません。プログラムディレクターのスティーブ・シナコア氏は、この措置が技術的なリスクを下げ、2028年の打ち上げに向けた勢いを保つ助けになると述べています。

中心となるのが「原子力電源モジュール」で、宇宙船のブーム(長い腕)の先端に置かれます。熱を生み出す核分裂炉と、その熱を電気に変える動力変換システムで構成されます。動力変換システムはクローズドサイクルのブレイトンサイクル方式で、シエラ・ロボ社がNASAグレン研究センターでの作業として担当します。核分裂炉は米エネルギー省のアイダホ国立研究所が設計・開発し、動力変換システムと統合してモジュールを完成させます。

安全面では、機関をまたいだ安全レビューやNASAの最高安全責任者による継続的な監督を行い、ハザードや故障許容性、原子力安全に重点を置いた設計を進めるとしています。原子炉は、宇宙船が地球周回軌道を離れるまで稼働させません。

打ち上げは2028年後半を予定しています。SkyFallでは、インジェニュイティの設計を発展させた3機の火星ヘリコプターが、科学データの収集や探査エリアの実証、水源の候補の特定を行います。この技術は、太陽光だけでは電力が足りない場所や夜間でも運用できる月面基地の電源にもつながるとされています。月面基地向けの探査車の状況は、NASAの月面基地ローバーの記事でも紹介しています。

出典: NASA「NASA’s SR-1 Freedom Advances with Progress on Nuclear Power Module」(2026年10月20日)

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