NASA、貨物船のゴミと一緒に次世代の耐熱シールドを大気圏で試験 学生設計の小型カプセル12基

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By ai-taco

NASAは、月や火星からの帰還で宇宙飛行士を守る次世代の耐熱シールド(ヒートシールド)を、「ゴミを捨てる」機会を使って試験すると発表しました。ノースロップ・グラマンの貨物船シグナスがISSを離れ、計画された経路で大気圏に再突入して燃え尽きる際に、12基の小型カプセルを放出して試験します。

この実験は「KREPE-3」と呼ばれ、カプセルはケンタッキー大学の学生が設計しました。貨物船にはISSで出た廃棄物が積み込まれ、カプセルは起動された後、機体が分解する中で放出されます。温度、圧力、動き、磁場、光をセンサーで測り、衛星回線を通じてデータがリアルタイムで研究者に届きます。

シグナスXL貨物船の船内で宙に浮かぶ、ケンタッキー大学のロゴが付いた銀色のKREPE-3カプセル
10月7日にシグナスXLの船内で撮影された、KREPE-3の小型カプセルです。3Dプリントで作られたシールドを持つ機体で、再突入の際に放出されて試験に使われます。 Credit: NASA

載せられる素材や設計はさまざまです。スペースシャトルで実績のあるセラミックタイル、NASAジョンソン宇宙センターとオークリッジ国立研究所による3Dプリント製のシールド、そしてNASAエイムズ研究センターの「MERINO」などです。MERINOは炭素繊維とフェノール樹脂の繊維の層をフェルトのように縫い合わせたもので、従来の材料より柔軟で、短期間かつ低コストで作れる点が特長とされ、火星ミッションの候補になっています。

ほかにも、タングステン製の先端を持つ二重円錐の形状で計算モデルの検証を狙うカプセルや、探査機「ドラゴンフライ」型の機体の安定性を調べるカプセルがあります。さらに、傘のように広がって表面積を増やし減速する展開式のシールド「ADEPT」も1基含まれ、打ち上げロケットより大きなペイロードを折りたたんで運べる可能性があるといいます。ドイツのシュトゥットガルト大学が開発した熱流束センサーなど、協力機関の機器も搭載されます。

エイムズの材料技術者キース・ピーターソン氏は、開発中の素材について飛行データを得るための方法だと説明しています。NASAの記事は準備段階の内容で、再突入の結果や実施日には触れていません。結果が出れば、将来の月・火星ミッションの熱防護の選択肢に影響する可能性があります。

出典: NASA「NASA Demonstrates Next-Generation Heat Shield Technologies」(2026年10月9日)

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