NASA、重力波望遠鏡「LISA」向けの全ガラス製望遠鏡の試験機をL3Harrisに発注

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By ai-taco

NASAは、欧州宇宙機関(ESA)が主導する重力波観測衛星「LISA」(レーザー干渉計宇宙アンテナ)に搭載する、全ガラス製望遠鏡の開発を次の段階に進めました。米L3Harris Technologiesが、「エンジニアリング・テスト・ユニット」と呼ばれる試験用望遠鏡の設計・組み立て・統合を担当します。飛行用ハードウェアを作る前の最後の試験機にあたり、NASAがESAに納める初の光学望遠鏡になるとのことです。

LISAは、地球を追いかける軌道に3機の衛星を置き、1辺約250万km(約160万マイル)の巨大な三角形をつくる計画です。各衛星は2つの望遠鏡を持ち、隣の衛星と赤外線レーザーを送受信します。ヘリウム原子の幅よりも小さい距離の変化を測ることで、地上の装置では捉えにくい低周波の重力波を観測します。打ち上げは2030年代半ばの予定です。

LISA衛星からレーザーが三角形に伸びる様子を描いた想像図
LISA衛星(右)が遠く離れた2機の仲間へレーザーを送る想像図です。左の色付きの波は、観測対象の重力波を表現しています。 Credit: ESA

望遠鏡はすべて「ゼロデュア」というガラスセラミックでできています。琥珀色のこの素材は、温度が大きく変わっても形がほとんど変わらないのが特徴です。L3Harrisは2024年に試作機をNASAへ納め、2026年6月には金属製の構造モデルも届けています。

NASAのLISAプロジェクト科学者イラ・ソープ氏は、LISAが巨大ブラックホールどうしの合体や、天の川銀河内の近接連星の分布を調べ、重力の理解を深められると述べています。重力波はアインシュタインが1916年に予言し、2015年に地上の観測所が初めて検出しました。各衛星には金と白金の立方体が自由に浮かんでおり、ESAの実証機LISAパスファインダー(2016年)で、検出に必要な精度まで外乱を減らせることが示されています。NASAは望遠鏡のほか、レーザー、電荷の蓄積を抑える装置、重力波源を特定するデータ解析も受け持ちます。

出典: NASA「NASA Advances LISA Mission Contributions With New Test Telescope」(2026年10月8日)

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