MMXにNASAが提供するもの 中性子とガンマ線の分析装置と、サンプル採取装置

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By ai-taco

NASAは2026年10月15日、JAXA(宇宙航空研究開発機構)の火星衛星探査計画「MMX(Martian Moons eXploration)」への協力内容を発表した。MMXは、火星の2つの衛星フォボスとダイモスの起源を探り、フォボスの試料を地球へ持ち帰る計画だ。打ち上げは種子島宇宙センターから、日本時間10月20日午前4時41分(米東部時間19日午後3時41分)を目標にしている。

NASAが提供する観測機器の一つが、中性子とガンマ線を測る分光計「MEGANE(メガネ)」だ。名前は日本語の「眼鏡」に由来する。フォボスの表面から出る中性子とガンマ線を測ることで、表面に含まれる元素の組成を調べ、衛星の成り立ちを探る手がかりを得る。この装置は、米ジョンズ・ホプキンス大学応用物理研究所が開発した。

もう一つが、技術実証として搭載される「P-Sampler(空気圧式サンプラー)」だ。探査機の着陸脚の1本に取り付けられ、高圧の窒素ガスを吹き付けて表面の物質を集める。JAXAが用意するC-Sampler(数インチ深くからコアを採取する装置)を補う役割を持つ。機構は、ブルーオリジン傘下のハニービー・ロボティクスが開発した。

このほかNASAは、通信と航法のための深宇宙ネットワーク(DSN)の支援、MMXの科学チームに加わる米国の研究者への資金提供も担う。持ち帰られた試料のうち約15%はNASAが受け取り、ヒューストンのジョンソン宇宙センターにあるアストロマテリアルズ研究所で保管・管理して、今後何十年にもわたり研究に使えるようにする。

探査機は2027年8月に火星に到着し、フォボスを詳しく調べる。試料の採取は2028年12月以降、地球への帰還は2031年の予定だ。フォボスとダイモスの起源については、火星への巨大衝突で飛び出した物質が集まったという説と、太古に火星の重力に捕まった小惑星だという説があり、決着していない。NASAでMMXを担当するトム・スタットラー氏は、答えが分かれば、地球を含む内側の惑星が水や有機物を得ていた初期の時代の理解にもつながると述べている。

出典: NASA「NASA to Help Unlock Mysteries of Mars' Moons in Upcoming Mission」(2026年10月15日)

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