「逆行」する系外惑星を初確認、赤色矮星GJ 3090の伴星に異変

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By ai-taco

スイス・ジュネーブ大学や英クイーン・メアリー・ロンドン大学などからなる国際研究チームは2026年9月、地球からおよそ72光年離れた赤色矮星(M型矮星)「GJ 3090」を公転する惑星「GJ 3090 b」が、主星の自転方向とは正反対の向きに公転する「逆行軌道」にあることを確認したと発表した。赤色矮星の周りでこうした逆行惑星が確認されたのは今回が初めてだといい、成果は学術誌「アストロノミー&アストロフィジックス」に2026年9月21日付で掲載された。

研究チームは、南米チリのラ・シヤ天文台に設置された近赤外線分光装置「NIRPS」を用いて、GJ 3090 bが主星の手前を通過する際の光のわずかな変化を精密に観測した。この手法により、惑星の公転面と主星の自転軸との角度(スピン・軌道傾斜角)がおよそ136度に達していることが判明した。90度を超える角度は、惑星が主星の自転方向とは逆向きに回っていることを意味する。GJ 3090 bは地球のおよそ2.2倍の半径、4.5倍の質量を持つ「サブネプチューン」と呼ばれるタイプの惑星だ。

これまで、このような極端な軌道の傾きは、近傍を周回する巨大惑星や伴星など、質量の大きな天体の重力による長期的な摂動によって引き起こされると考えられてきた。ところが今回のGJ 3090系では、軌道を乱すような大質量の伴天体がこれまでのところ見つかっていない。研究チームは、原始惑星系円盤の形成過程で主星の自転軸とずれた向きに物質が後から降り積もる「後期円盤降着」と、その円盤内で惑星が徐々に移動する「円盤駆動型移動」の組み合わせが、有力な説明になりうるとしている。大質量の”犯人”が見当たらない逆行軌道は、惑星形成理論に新たな謎を投げかける格好だ。

系外惑星をめぐっては、誕生からわずか100万年という史上最年少の木星型惑星「エリアス2-24b」の発見など、標準的な形成理論に疑問を投げかける発見が近年相次いでおり、確認された系外惑星の総数も6000個に達するなど、観測例の蓄積が惑星形成過程の多様性を次々と浮き彫りにしている。研究チームは今後、他の赤色矮星系についても同様の観測を広げ、逆行軌道がどの程度普遍的な現象なのかを検証していく方針だという。

出典: phys.org「A ‘rebellious’ exoplanet orbits in the opposite direction of its star」(2026年9月)

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