米航空宇宙局(NASA)とスペースXは2026年10月8日、国際宇宙ステーション(ISS)に8カ月近く滞在していた有人ミッション「クルー12(Crew-12)」の帰還に成功したと発表した。悪天候により数日延期されていた着水は、米東部時間10月8日午前11時34分(日本時間同日深夜)ごろ、カリフォルニア州沖の太平洋で行われた。アリガトニュースでもお伝えしたとおり、回収予定海域の海況が整わず出発時期の見直しが続いていたが、最終的に無事帰還を果たした。
クルー12は、NASA宇宙飛行士のジェシカ・メイアとジャック・ハサウェイ、欧州宇宙機関(ESA)のソフィー・アドノ、ロスコスモスのアンドレイ・フェディアエフの4人で構成される。2026年2月13日にフロリダから打ち上げられて以来、237日間にわたってISSに滞在し、クルードラゴン「フリーダム」での地球帰還を終えた。ハサウェイとアドノにとっては初めての飛行、フェディアエフにとっては2023年の「クルー6」に続く2回目のドラゴン搭乗となった。
ISS滞在中の4人は、幹細胞由来組織を使った研究や農作物栽培の実験、微小重力が血流に与える影響の調査など幅広い科学ミッションに取り組んだほか、期間中に合計4回の船外活動(船外活動)にも参加している。メイアは3月、8月、9月と複数回にわたって船外に出て、太陽電池アレイの設置準備やアルファ磁気分光器のアップグレード作業などを担った。9月3日には、欧州出身の宇宙飛行士による滞在期間として230日を超える新記録も打ち立てている。
帰還にあたっては、クルードラゴン「フリーダム」が現地時間10月7日朝にISSからアンドッキング(分離)し、太平洋上の着水海域まで約27時間の飛行を行った。着水後は、スペースXの回収船「シャノン」がカプセルを海上から引き上げ、4人の宇宙飛行士を収容した。4人は今後、無重力環境からの回復に向けた45日間の通常の医学的経過観察プログラムに入る予定だ。
クルー12の後任となったのは、10月1日に打ち上げに成功したクルー13だ。クルー13は打ち上げからわずか7時間50分という米国史上最速でISSに到着しており、すでに引き継ぎ期間を経てクルー12との交代を完了している。クルー12の着水をもって、ISSの長期滞在クルーは正式に交代したことになる。
出典: UPI「NASA’s Crew-12 returns to Earth from ISS in successful splashdown」(2026年10月8日)